アレもコレも食べたい
ちなみに僕が一番好きなコンビニはセブンイレブン。味が好みというのもあるし、おにぎり、お弁当のバリエーションがとにかく豊富な点も魅力だ。
おにぎりは鮭、昆布、おかか、シーチキンといったスタンダードなものから「玉子かけ風御飯」といったトリッキーなものまで揃い、どれを買おうかいつも迷う。
玉子かけご飯を再現した「玉子かけ風御飯おにぎり」や
一周回って逆にシンプルに戻ってきた「塩むすび」まで種類豊富
いつもはたいていスタンダードな昆布やおかかを選び、ちょっと冒険したい気分の時は玉子かけ風御飯をチョイスする。でも本当は炒飯も好きだし、焼おにぎりだって気になる存在だ。
なので全部買ってきた
とはいえ、さすがにこんなに食べられない。僕の胃袋だと、おいしく食べられるのはせいぜい3個くらいだ。その3個を選ばなくてはならないのだが、僕にとっては全員がドラフト1位なので、なかなか絞りきれない。
一回混ぜてまた握る
では、全部一度においしく食べるにはどうしたらいいのか。考え抜いた末「全部混ぜてまた握る」という結論に至った。
つまり、こういうことだ。
おにぎりと
おにぎりを
混ぜる
混ざった
握った
炒飯と焼おにぎり、焼き飯界の日中交流
御覧の通り、炒飯と焼おにぎりのフュージョンが完成。炒飯のパラパラ感と焼おにぎりの香ばしさが合体した最強おにぎりの誕生だ。
他のおにぎりも合体させよう
玉子かけ風御飯
海苔をはぐと焼おにぎりみたい
焼鮭は
海苔ごとイン
辛子明太子
投入
よく混ぜて
ラップにくるんで
握る
できあがり。これぞ僕のベストおにぎりだ
ひと粒で五度おいしい夢のようなおにぎりだ。むかしお小遣いを貯めて買ったチャゲ&飛鳥のベスト盤くらい夢が詰まっている。
当然、うまい
どこをかじってもうまい
ふつう、おにぎりは具が出てくるまでに時間がかかるが、これは色んな具がまんべんなく混ざっているため、そんなストレスもない。すぐおいしいのだ。
夢中でほおばりすぎてむせる
コンビニ弁当のベスト盤もつくろう
さて、おにぎり問題が解決したところで、次はコンビニ弁当だ。昨今のコンビニ弁当は、逆に嫌がらせなんじゃないかと思うほど商品ラインナップが充実している。
ハンバーグが食べたいけど、こっちの焼きそばも捨てがたい。チキン南蛮も渋いななどと迷った挙句、けっきょく無難な幕の内弁当を選んでしまったりするのだ。
この中からひとつを選べなんて無理
チャーハンもジャンバラヤも食べたいし、ハンバーグ弁当に入っているグラタンもちょっとだけ食べたい
弁当を選ぶ際、「こっちの弁当に、こっちのアレが入っていたら完璧なのに…」などと思ったことはないだろうか? デイリーポータルZの編集会議でそれを言ったら全員が「ない」と答えたが、僕はある。
そんな難題も、食べたいおかずだけを集めた「ベスト盤」にしてしまえば解決する。
ということで、セブンイレブンで欲望の赴くままに好きな弁当を手当たりしだいに買った。
続いてローソンへ
ここでも食べたいものを全部買う
からあげクンはもちろんマストバイ
最後にファミリーマートへ
ファミマといえばにぎりずし
本場、中津のからあげも気になったので購入。からあげがカブるとかは考えずに欲望を優先
大手コンビニ3社を回ってとにかく食べたい弁当を全部買ってきた。
レーベルの枠を超えた夢のコラボが始まる。
宴の始まり
食卓いっぱいに弁当が並ぶ光景は壮観だ。孤独のグルメ風にいうならば「なんだかすごいことになっちゃったぞ」といったところだろうか。
さっそく今食べたいおかず同士を組み合わせて「ベスト弁当」をつくろう。
まずはベースとなる炒飯&チキン南蛮弁当から
炒飯1/2とチキン南蛮2切れを採用
余ったスペースにジャンバラヤ
そして、寿司を詰める
メインはハンバーグ弁当からハンバーグ半切れと
ポテトグラタンをピックアップ
なお、残ったハンバーグは冷凍して後日食べました
さらにメインが続いて「鶏と野菜の黒酢あん」
ローソンからは「塩やきそば」がエントリー
「ほうれん草とベーコンの炒めもの」は
サイドディッシュのポジションに投入
温泉卵は御飯の上にポン!
「からあげクン」と「ファミから」、コンビニからあげの竜虎が
ひとつの弁当の中で相搏つ
完成。思った以上に頭がわるい感じの弁当になった
ほかのお店に害はない
本当にいま食べたいものだけを集めたら、グイグイ前に出る若手芸人だらけのお笑い番組みたいな、わちゃわちゃした弁当が出来上がった。こういう青くさい熱さ、最近忘れてたな…。
そんな感慨とともに、いただきます!
普段の僕は好きなおかずは最後にとっておくタイプなのだが、どこもかしこもフェイバリットで固められたこの弁当の前にそんなセコイ考えは不要である。どこからどう攻めても、幸せな結末が約束されているのだ。
うまいうまい
おいしいものを食べるとエンドルフィンをはじめとする様々な脳内物質が放出されるというが、好物だらけの弁当は最初から最後までエンドルフィンが出っぱなしの状態だ。これはもはや食事ではなく、エンタテイメントである。
なお、この日の夜も余った弁当の中から好きなものだけをチョイスして食べた。それでも残った食材は友人を招いてふるまったのだが、メインのおかずはあらかた僕が食べつくしてしまったので、脇役ばかりの弁当になってしまい、申し訳なかった。