
ご近所の卵もあれば、一等地の卵もある
ハムエッグが出されるシチュエーション、というとどんな場面だろう?自分だとなんとなく「海外の朝食」というイメージがある。日本だと卵焼き、しかし海外だと目玉焼もしくはハムエッグ。
では日本でさくっと朝食でハムエッグを食べれるところはどこだろう。いわばジャパニーズ・フェイマス・ハムエッグ。となるとやはりジャパニーズフェイマスなファストフードのここだろう。
では日本でさくっと朝食でハムエッグを食べれるところはどこだろう。いわばジャパニーズ・フェイマス・ハムエッグ。となるとやはりジャパニーズフェイマスなファストフードのここだろう。


あなたのそばに、吉野家。(そんなコピーはない)

牛丼屋の知名度ではナンバーワンを誇る吉野家。そこの朝定食がいちばん手っ取り早くハムエッグを食べれるところだろう。しかも納豆・牛小鉢・焼魚の三種からセレクト。
もしひとり暮らしでもしてる時に自宅に外国人が来ることでもあれば、とりあえずブレックファストはここに連れていくだろう。そしてハムエッグと納豆を食べさせる。
もしひとり暮らしでもしてる時に自宅に外国人が来ることでもあれば、とりあえずブレックファストはここに連れていくだろう。そしてハムエッグと納豆を食べさせる。


ここにさえ来れば毎朝食べれる。

しかしよく考えると吉野家のハムエッグ食べるのはひさびさだなあ。自分にとってファストフードの朝食は「朝食べる」てより「徹夜明けに食う」という認識が強いもので…。
注文したのはハムエッグ牛小鉢定食。朝から牛肉を頼んでしまうのは、吉野家だから仕方ない。仕方ないのだ!
注文したのはハムエッグ牛小鉢定食。朝から牛肉を頼んでしまうのは、吉野家だから仕方ない。仕方ないのだ!


黄身の部分がプリッ!としてます。


そして黄身部分の白身の膜が予想以上に薄い。

黄身に箸を刺すととろろ~っと零れる黄身。予想以上に半熟というかじゅくじゅく。黄身をつまんで食べるというよりは、白身と絡めて食べる感じ。半熟度80%というか。「半」なのに「80」てそれも変か。店によって焼き加減違うでしょうけども。
最後にぱぱーっとご飯の器にかき入れてガツガツ。そういうラフな食い方ができるのがいいぜファストフード。
最後にぱぱーっとご飯の器にかき入れてガツガツ。そういうラフな食い方ができるのがいいぜファストフード。


あっというまに黄身白身グチャグチャ。だがそれでいい!


のりにマヨネーズもついてます。


器だけで吉野家とわかる。

牛も入ってるしで朝からガソリン満タンです!な気分になる吉野家の朝定。安心して外国人でも食べさせられるバランスだ。
さて他のお店のハムエッグってどんなだっけ?と調べてみたら、これが思ったほどみつからない。というのも「ハムエッグが売り」なんて店がないので、検索だと意外と出てこないのだ。居酒屋とか定食屋に「ふと」あるけど、探すと見つからない。それがハムエッグなのか。
しかし少ない中にメニューに残す店を調べてると、なぜかある傾向があった。ある二ヶ所に店が目につくぽいのだ。そのひとつが渋谷や新宿や池袋ではなく、昔ながらの雰囲気を今も残す繁華街、銀座。
さて他のお店のハムエッグってどんなだっけ?と調べてみたら、これが思ったほどみつからない。というのも「ハムエッグが売り」なんて店がないので、検索だと意外と出てこないのだ。居酒屋とか定食屋に「ふと」あるけど、探すと見つからない。それがハムエッグなのか。
しかし少ない中にメニューに残す店を調べてると、なぜかある傾向があった。ある二ヶ所に店が目につくぽいのだ。そのひとつが渋谷や新宿や池袋ではなく、昔ながらの雰囲気を今も残す繁華街、銀座。


正直仕事以外ではあまり来ない。


なんとなく年末ムード。


クリスマスツリーもどーん。

どっちかというと食事処も高級店のイメージが強い銀座。さらに言えば食事てよりお酒のお店だ。しかもハムエッグとか出さない方のお店。しかし、立て替え中の歌舞伎座の横の喫茶店「YOU」のメニューにそれはあった。


ほどよい昭和感ある喫茶店。


歌舞伎座帰りに使う人多いんでしょうね。

ちなみにこの並びには喫茶店が数軒あり、歌舞伎座の立て替えが終わったら芝居帰りの観客が集まるに違いない。そういえばこの並びの別の喫茶店に一度入って、コーヒー一杯1000円近くして「ざ、ザギン価格…」と面食らったことあったなあ。
こちらのメニュー的にはオムライスが一番人気らしいけれど、今日はシンプルにこちらで。黄身ふたつがアメリカンな感じだ。(自分なりのアメリカン感)黄身の半熟度は60%程度。
こちらのメニュー的にはオムライスが一番人気らしいけれど、今日はシンプルにこちらで。黄身ふたつがアメリカンな感じだ。(自分なりのアメリカン感)黄身の半熟度は60%程度。


正確にはベーコンエッグのセットです。


黄身とからめると美味いよね。


トーストとのセットで1300円。

キュウリの並びとか、キャベツにドレッシング・キュウリにマヨネーズとか、料理サンプルのように丁寧な感じが銀座感。あとトーストも。調味料が醤油やソースじゃなくて塩だけなのもちょっと欧米っぽいよね。


パンに黄身つけてもうまい。


キレイに拭いて最後まで食べれるのもパンならでは。

周りのお客さんは奥さんグループとかでどこか上品。最近街中でコーヒー、というとスターバックス的なお店が主流だったりしますが、銀座ならではの古典的な喫茶店感、そして「ちょっといい喫茶店」らしい卵料理ですな。


YOU
東京都中央区銀座4-13-17 高野ビル1F
東京都中央区銀座4-13-17 高野ビル1F


しかし、銀座のハムエッグはこういう喫茶店系だけではないのです…。もっとお酒に合う方のヤツもいるのだ。

いったん広告です
レストランとビール専門店にもハムなエッグ
さっきのYOUも「銀座の喫茶店」というにふさわしい雰囲気のお店だったけれど、こっちも「銀座のレストラン」らしい、ただありがたいことに敷居高くない感じのお店だ。その名も「レストラン早川」。


しかし老舗感はありますよ。


値段でいえばお肉系にひけを取らない。

小さな店構えにテーブルがキュッと詰まったお店は「レストラン」というよりメニューもあって「定食屋」ぽい雰囲気。しかし出てきたハムエッグの一皿のディティールを見ると、「なるほど、レストラン!」という気になった。


おてもとだし、見た目は定食ぽい。


大きめのハムと黄身ふたつ。配置が四つ葉のクローバーぽいね。


半熟加減もとろけつつもつまんで食べれるいいバランス。

ちょっと分かりづらいですが、ハムは薄いのが2枚重なったのが2つ。さらにハムエッグの下から、ポテトサラダとスパゲティが!こトータルコーディネート感はたしかに定食というよりレストラン感。普通のジャケットと思ったら裏地もおしゃれ!みたいな。さすが銀座!


デザートのオレンジもついてるし。


裏の焼き加減がまたいいのだ。

この手の定食は最後の方は白身や黄身が細切れになってしまうものだけど、スパゲティのケチャップ味とハムエッグにかけたソース、そして白身&黄身の味が相まってまた美味しかったなあ。
というか自分そういう終盤の味混じり合った所好きなんですよ!絵的にクズクズ感がひどいので写真は載せませんが。定食屋ぽくも銀座ならではの上品さと風格もあるハムエッグすな。
というか自分そういう終盤の味混じり合った所好きなんですよ!絵的にクズクズ感がひどいので写真は載せませんが。定食屋ぽくも銀座ならではの上品さと風格もあるハムエッグすな。


レストラン早川
東京都中央区銀座4-10-7
東京都中央区銀座4-10-7



そして銀座3軒目、今度はドイツ・オーストリアビール専門店!それだけでもう美味そう!「ツークシュピッツェ」に超美味しそうな目玉焼きがある、と知人に聞いてうかがってみましたよ。まあ料理はさておき、ビールが美味そう!ということでハムエッグは一旦置いといて…。


看板はワインぽいけどビールのお店です。


サーバーとかも絵になる。


まず黒ビール飲んで待つとしますか。

やばい、よくある黒の重すぎる感がなくてフルーティで超美味い…。2杯3杯といきそうなので、とっとと注文しますよ!そこで頼んだのは「特製ベーコンレバーケーゼ 目玉焼き」。ハムじゃなくてベーコンですけどいいじゃないすか~(酔ってません)。


だってこんなに美味しそうなんだもの。

おー!まさにビールに合うやつ、これ!1280円とちょっぴりお高いけども、ベーコンもこんなに厚くてでかいなら納得。ザワークラフトもつまみに文句なしです。


焼き加減とか脂の甘味とか最高ですよ!


さらに黄身もつけてみる!

もはや卵料理のハムエッグというよりはベーコンメインの肉料理という感じですが…。まあ美味ければいいですよ!


ツークシュピッツェ
東京都中央区銀座6-5-8 エルドールビル 2F
東京都中央区銀座6-5-8 エルドールビル 2F



しかし喫茶店にレストランにビール専門店、どれも銀座らしい雰囲気あるお店ばっかりだったハムエッグ店周り。どこも決してお安くはなかった。まあどれも銀座らしいアップデート感はあったけども。しかしもう一箇所のハムエッグタウンはお値段一ケタ違う庶民的な街なのでした。


壇蜜も来るなら銀座だよね。

いったん広告です
おつまみとしてのハムエッグが集まる街
さてハムエッグのある店周り、続いて訪れたのは…鶯谷!いわゆるJR山手線の駅なんですが、その中では一番マイナーくらいに言われるこの駅。まあ夜のお店やホテルが多かったりと、イメージ的にはあまり良いと言えるところではない。


あまり山手線周りでこんな看板見ない。


でも実は周りは歴史史跡あったり


住所の「根岸」でいえば下町ぽい。

銀座とは真逆なようで、あまりチェーン店が集まることなく昔ながらの古い店が多いところは実は共通する鶯谷。最近立石や赤羽といった立ち飲み屋が多く集まる街がフォーカスされることが多いけど、鶯谷も大きく集まってるわけではないながら、駅の周辺数カ所に分散する形で飲み屋街があるのだ。
JRの駅周辺にも何カ所か。そのうちのひとつ、北口出たすぐのところに東京の酒飲みに「24時間営業の居酒屋」として知られる「信濃路」にハムエッグはあった。
JRの駅周辺にも何カ所か。そのうちのひとつ、北口出たすぐのところに東京の酒飲みに「24時間営業の居酒屋」として知られる「信濃路」にハムエッグはあった。


駅前に古びたラーメン屋や居酒屋が。


24時間年中無休。エブリデイ・アルコール。


メニューが貼られまくりの店内。マルチスクリーンだ。


定食であった!しかも目玉焼にベーコンエッグも。

この卵攻めっぷり、あとゆで卵定食があれば完璧!板東英二絶賛(するはず)!実際あっても絵的に地味そうだけども。今回は本題に合わせてハムエッグ定食を頼んでみる。


ご飯の盛りもいいですね。


卵を覆い隠すかのような半分切りハム×4枚。


片方がじゅるじゅるで、もう一方は硬め?

さっきまでの銀座編とはうって変わって、居酒屋メニュー感漂うハムエッグ。お皿の庶民的な感じもあるのか?ここでは定食のメインディッシュなわけですが。しかし黄身ふたつながらその2つの黄身の熱し加減が違う!ひとつが半熟度70%ならもうひとつは40%くらい。これがわざとならすごいなー。


小鉢的な感じで麻婆豆腐がついていた。

さっきまでの銀座のお店、美味しいとはいえ普段使いするにはやや高めに感じてたのからすると、こっちの値段は納得。ま、結局はついつい飲み物とかいろいろ頼んで料金増えちゃうんですが。


まあ飲みますよね。


「スナップエンド」てかっこいい。


信濃路 鶯谷店
東京都台東区根岸1-7-4
東京都台東区根岸1-7-4


さて鶯谷のハムエッグ店は揃いも揃って居酒屋の強豪ぞろい。胃が勝つのか、ハムエッグか勝つのか?て飲む気まんまんじゃないか!ほどよく抑えつつ廻ってみますよ。

いったん広告です
つまみ感がたまらん居酒屋系ハムエッグ
次の居酒屋は24時間ではないものの朝7時から開いてる「東瀛」。さっきの信濃路に勤めてた人が始めたお店らしく、それならメニューが被るのも納得。普通の人では読めない店名でわかるとおり、全体的に中華が多いのが違いですね。


「とうえい」と読みます。


正月休みは正月のみ!働き者。


小綺麗な店内に追加メニュー豊富な黒板。

ちなみにこの周辺に住んでる友人がいるんですが、鶯谷はちょっと前まで韓国料理店が多かったのが最近中華が増えているらしい。池袋もチャイナタウンなんて言われてるし、山手線の上の方が多いんですかねえ。
それはさておき、東瀛のハムエッグはこちら…ってあれ、やっぱ信濃路のに似てますねえ。ハムの焼き加減がちょっと厚めだったり、ドレッシングが違ったりしてますけど、素材の配分はほぼ同じ。
それはさておき、東瀛のハムエッグはこちら…ってあれ、やっぱ信濃路のに似てますねえ。ハムの焼き加減がちょっと厚めだったり、ドレッシングが違ったりしてますけど、素材の配分はほぼ同じ。


卵はもちろん2つ。その焼き加減がまた…。


2種類の卵の硬さが違うこと、も同じように再現?

ウーロンハイに合う感じのほどよいおかず&つまみ感。受け継がれる鶯谷ハムエッグの伝統!もひとつ軽い揚げ物があれば完璧だぜ、ってつまみ感。関係ないけどつまみって組み合わせでぜんぜん満足度変わるよね。


イメージとはいえ写真が上品すぎる。


東瀛
東京都台東区根岸1-6-12 1F
東京都台東区根岸1-6-12 1F



さて最後のハムエッグは先の信濃路とかとは逆側、JR南口近いる鶯谷「秀吉本店」。揚げたての天ぷら串を食べながら飲めるという、酒好きならずともたまらないお店。
またこの一帯も居酒屋多いですねえ。「もつ焼き会館」て看板があって超惹かれましたが、それはまた別の日に!
またこの一帯も居酒屋多いですねえ。「もつ焼き会館」て看板があって超惹かれましたが、それはまた別の日に!


夕方よりの開店です。


パチンコ屋の裏は居酒屋天国。


椅子なしのリアル立ち飲みです。

横文字でいえばキャッシュオンデリバリー、要は注文の品来たら即金払いのわかりやすいシステムのこちら。値段もすこぶる分かりやすい。


基本100~300円。安い!


安いけどしっかり天ぷら。

しかも空いてる時間だったので、天ぷらどんどん来て美味いし早いし。平日最高!それはさておきハムエッグですよ。
ハムエッグは定番メニューではなく、黒板に書かれていた。ちなみに200円。銀座とはえらい値段の差だなあ。しかもやってきたのはちょっと違う。卵、混ぜられ済み?
ハムエッグは定番メニューではなく、黒板に書かれていた。ちなみに200円。銀座とはえらい値段の差だなあ。しかもやってきたのはちょっと違う。卵、混ぜられ済み?


もう全面黄色になっていた。


しょうゆが浸みるのがまた美味い。

「あのハムエッグ」ではなかったけど、こっちの方が醤油かけた時美味いよねえ。自分が学生時代に作ってたのはこういう卵料理だったなあ。居酒屋ならではの美味ければありじゃん、的なゆるさも良し!つまみ感としてはこっちの方がアリかもしれないなあ。


秀吉本店
東京都台東区根岸1-1-15
東京都台東区根岸1-1-15


銀座と鶯谷、ぜんぜん違う2ヶ所ですがなぜかハムエッグが多い街。先に書いたとおり、老舗とまではいかなくても昭和っぽさ=ハムエッグなのかもしれません。食卓を昭和にしたければハムと卵があればいい!







鶯谷には男のくすりブーム到来中。


値段を考えさせるメニューだ

今回紹介したお店以外にもハムエッグあるお店あったりするんですが、特に銀座はけっこう高かったりして…。「自分の中の値段」と比較させられるメニューですね、ハムエッグって。
