特集 2012年12月10日

ニョッキで作る血のスープ

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ニョッキを見て赤血球みたいな形だなと思った。そして、調べてみると白血球は桜餅みたいな形をしている。

もしかして、ニョッキと桜餅のトマトスープを作ったら、血液細胞の拡大図みたいなやつが簡単に作れるのではないか。
1983年三重県生まれ、大阪在住の司法書士。
手土産を持参する際は消費期限当日の赤福で受け取る側に過度のプレッシャーを与える。

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> 個人サイト owariyoshiaki.com

血液細胞の食べ物っぷり

ニョッキという食べ物、名前は知っていたが実際どんなものなのかよくわからないまま生きてきたが、この間初めて見たときにビックリした。あれ、赤血球じゃない?

トマトソースのニョッキを見たので余計にそう思ったのかもしれないが、モチっとした食感も赤血球がデカかったらこんな食感するんだろうな、という感じだった。
赤血球と白血球。間にあるのは血小板(画像はWikipedhiaより引用)
赤血球と白血球。間にあるのは血小板(画像はWikipedhiaより引用)
家に帰って画像を調べてみて、やはり思った。ほら、上の画像。中学校の理科くらいで見たことあるはずのこの写真、ニョッキでしょ。しかもその横にいる白血球、これ、桜餅じゃないか。カラーで見たらなんとなく、更にそれっぽい(→赤血球Google画像検索)。

怖い話で血のスープなるものが出てくることがあるが、血のスープってニョッキと桜餅のトマトスープの事なのではないか。

血液細胞オールスターズ

赤血球担当、ニョッキ。
赤血球担当、ニョッキ。
ならば作ってみようとニョッキを買ってきた。予想外に近所のスーパーでも売っていた。意外と身近なのに普段は気づかないあたり、赤血球っぽい奴だ(こじつけ)。
白血球担当、桜餅。どう見ても白血球。
白血球担当、桜餅。どう見ても白血球。
一緒に買ってきた桜餅を見て、これは確実だと思った。もの凄く白血球っぽい。ちゃんとした和菓子屋で買ってきたのが功を奏したか、もち米の粒感が残っているのが白血球っぽい。
血小板担当、タピオカ(プヨプヨしてて、傷とか塞げそうだから)
血小板担当、タピオカ(プヨプヨしてて、傷とか塞げそうだから)
これだけそろえばこっちのもんだぜ感が高い。あと、血小板というのが血液の主な内容らしいのだが、血小板、調べるごとに違う形しててよくわからないので適当な物を入れておこう。

作ります

造血の現場。
造血の現場。
初めてニョッキを茹でる。パッケージに茹で時間が載っていなくて、よく読んだら、浮いてきたらOKみたいな事が書いてあった。おしゃれイメージとは裏腹で適当なやつだ。
アレっ、これ、似てっ…
アレっ、これ、似てっ…
本当にあっているのか分からないままニョッキを取り出す。さぁ出来た、赤血…くらいまで思いながら見たら、あれっ、似て、な…。
うん、似てないね。
うん、似てないね。
そんな、まさか、似てないなんてことは…!?と思いながらパッケージに書いてあった通りにトマトソースで調理してみたら、似てない。全然似てない。
なんだこの組み合わせ
なんだこの組み合わせ
白血球も来たら、なんか、科学反応が起こるのではないか!?と思って桜餅を乗せてみたけど余計にわけがわからない事になった。これが血液で、体中を駆け巡っているとしたら、ドロドロ血とかいうレベルじゃなく大変だ。
これも白血球っぽい(エビのすり身団子)
これも白血球っぽい(エビのすり身団子)
ちゃんと赤血球と白血球は一体となっていなければならないのかと思い、違う白血球を投入。エビのすり身団子も結構白血球っぽいとスーパーで衝撃を受けた。世は、大白血球時代だ。
あぁ、違うわ。
あぁ、違うわ。
さっきのニョッキと一緒に炒め合わせてみた。が、どう見ても血液細胞には見えないし、ニョッキ料理としても合っているのか分からない。なんだこれ(味は美味しかったです)。

じゃあニョッキから作ろう

びっくりした。まさかこんなに似てないとは思わなかった。何だろう、僕は何を見ていたんだろう。

いや、なんか、違うんですよ。きっとね、あれだ。パスタと一言に言っても太さとか形が色々あるように、ニョッキにもあるんだよ。たぶん、前に見たのは赤血球タイプだったんだわ。
ニョッキの作り方について、詳しくはニョッキ、作り方で検索(説明の放棄)!
ニョッキの作り方について、詳しくはニョッキ、作り方で検索(説明の放棄)!
そう思って「ニョッキ 赤血球 似てる」で検索しても全然出てこなくてびっくりした。パスタ売り場色々回ったけど全くなかった。むしろカイコとか虫の幼虫っぽいのしかなかった(「ニョッキ 幼虫 似てる」の検索結果の方が多い!)。
見事、イカシュウマイが出来ました。
見事、イカシュウマイが出来ました。
もうこうなったら作るしかない。赤血球タイプのニョッキを。
赤くしたかったのでトマトを入れてみた。
赤くしたかったのでトマトを入れてみた。
出来るか不安だったが作り方を検索してみたら「ニョッキ 作り方 簡単」と関連語で出てきたので、たぶん簡単だから大丈夫だ。と思って適当にレシピを改変してみたりした。
赤血球を作る現場。俺が造血細胞だ。
赤血球を作る現場。俺が造血細胞だ。
これで出来るのかわからないが凄く上手く出来ている気がする。ポイントは、酸素を運ぶための凹みを指でつけることだ。
これが俺の体中を流れているのか。
これが俺の体中を流れているのか。
ある程度数が出来たのでゆでてみよう。

せ、赤血球だ…

トマト入れたり、粉の量が適当だったりと全くレシピを守っていないが、これでニョッキは出来るのだろうか。
血液が流れておる!
血液が流れておる!
大丈夫かなー。と心配しながら鍋を見ていると、ニョッ…、い、いや、赤血球が鍋の中を循環している!

なにこれ、これ、本当は怖い家庭の医学みたいな番組でこういうCG見たことある。血管の中の拡大図じゃん!

赤血球だ!
赤血球だ!
うわー、と思いながら赤血球をお湯から上げて見てみると、予想以上に赤血球だ。

プルプルの感触としっとりとした質感が生々しくてリアルで気持ち悪い。大阪の怪しいホルモン屋のメニューとかで出てきそうな見た目。

これ、完全に赤血球…。
これ、完全に赤血球…。
ネコをデフォルメしてある程度似てる、ゆるキャラひこにゃん。位のレベルで似ると思ったニョッキと赤血球が似すぎて子供が泣く系のマスコットみたいになってしまった。

恐ろしい、恐ろしい、ニョッキはマジで赤血球だぞ。出来てしまったのでこれで血のスープを作ってみよう。

おいしい血液講座

これが、血のスープだよ。
これが、血のスープだよ。
さぁ皆さん、このお皿の中に入ってる液体が何かわかるかな~?えっ、コンソメスープ?ざーんねん、実はこれはみんなの、血液なんだよ~。

えっ、赤くないって?そう、よく気づいたね。みんなの真っ赤な血、この液体自体は赤じゃないんだ。
ほら、こうやって見たらお皿の中が赤く見えるでしょ。
ほら、こうやって見たらお皿の中が赤く見えるでしょ。
じゃあ何で赤く見えるかって、それはね、液体の中に小さくて赤い赤血球がい~っぱいあるから赤く見えるんだ。
あっ、赤血球が何かを乗せているよ。
あっ、赤血球が何かを乗せているよ。
このたくさんある赤血球。みんなの体にとって大事な働きをしているんだ。
こうやって酸素を体中に運んでいるんだよ。
こうやって酸素を体中に運んでいるんだよ。
赤血球は真ん中のへこんだ部分に酸素を乗せて、体中に運んでいるんだよ。
おなかが減っては戦が出来ぬ、だよ!
おなかが減っては戦が出来ぬ、だよ!
体中の細胞は酸素が無いと動けないんだ。だから、赤血球はとても大事な細胞なんだね!
あっ、T4バクテリオファージだ
あっ、T4バクテリオファージだ
みんな、赤血球の働きはわかったね。じゃあ、この白い白血球の働きは…あっ、ウイルスが外からやってきた!
白血球さんが怒り出した!
白血球さんが怒り出した!
大変だ、このままじゃみんなが病気になっちゃう!と、思ったら白血球が変形したよ。
わ、ブロッコリー団子だ。
わ、ブロッコリー団子だ。
すごい、白血球がウイルスを捕まえて身動き出来ないようにしちゃったよ。
美味い。
美味い。
白血球は血液の安全を守っているんだね。凄いぞ、白血球!
ご馳走様でした。
ご馳走様でした。
あと、その他にある小さな粒は血小板といって、なんか頑張っているんだよ。凄いね、血液!!

どうだろうか、赤血球とニョッキが似ているという事が納得いただけただろうか。

似せて作ろうとする時点でニョッキだろうが饅頭だろうがハンバーグだろうが何でも同じではないかという気持ちになったが、ニョッキはそんなレベルではなく圧倒的に赤血球であった。

でも、普通のニョッキは赤血球ではない。車は鉄だけど、鉄は車じゃないみたいなことだろうか。違うな。とりあえずニョッキの生地にトマトを混ぜ込むのは妙な酸味が出るのでお勧めしません。
せっかく血液だから流れてるところ見たいと思って小さいの作ってみたら、より赤血球っぽかった(隠れミッキー)。
せっかく血液だから流れてるところ見たいと思って小さいの作ってみたら、より赤血球っぽかった(隠れミッキー)。
そしてストローで吸ってみたけれどあんまりそれっぽく見えなかった。残念。
そしてストローで吸ってみたけれどあんまりそれっぽく見えなかった。残念。
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