特集 2012年12月6日

逆にトンカツを千切りにする

今日はキャベツが主役
今日はキャベツが主役
とんかつにはキャベツがつきもの。刺身の下にはツマがなくてはならない。いつからそうなったのだろう。

組み合わせ自体に文句はないのだが、それぞれキャベツやツマの立場が弱い気がする。所詮はサブポジションという扱いだ。

けれども僕は、そういう縁の下の力持ちのような彼らが好きだ。彼らの不遇な立場をひっくり返したい。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

前の記事:キャベツの恋愛ゲームを攻略する

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キャベツは虐げられている

トンカツとキャベツは必ずと言っていいほどコンビになって出てくるが、果たしてその力関係はどうなっているだろう。この画像を見て欲しい。
ソースの上手なかけ方教えてください
ソースの上手なかけ方教えてください
コンビと言いつつ明らかにトンカツが主役である。トンカツがキャベツの上に乗っかっている点は見逃せない。

僕はキャベツが好きで、付け合せのキャベツを先に全部食べてからトンカツに手をつけるので、トンカツが上に乗せられていると手間なのだ。「まいったな」と思う。

下敷きになっているキャベツがしなっとしているとかわいそうでもある。
避ける必要が出てくるのが面倒
避ける必要が出てくるのが面倒

天はキャベツの上にトンカツをつくらず

「人」という字は互いが支えあっているようで右のほうが大変そう、という話がある。キャベツとトンカツも同じ。名コンビを装いながら主従関係が明らかだ。キャベツは背景になってしまっている。

僕にとってはトンカツはキャベツの付け合せの数多あるバリエーションのひとつと言っても過言ではないというのに。

天はキャベツの上にトンカツを造らず。立場を逆転させ、今こそキャベツの尊厳を取り戻したい。
キャベツが背景になってしまっている(イメージ)
キャベツが背景になってしまっている(イメージ)

トンカツは千切りに

さっそく主役の立場にいるトンカツを千切りにしてしまおう。そもそも千切りという形がキャベツの存在感を損なわせているのだ。トンカツも同じ目にあわそう。
とんかつは千切りにしていく
とんかつは千切りにしていく
一瞬ローストビーフの幻が見えた
一瞬ローストビーフの幻が見えた
トンカツを千切りにするなんて残酷な、と思われるかもしれないが、肉の断面がよく見えるという利点もある。衣がポロポロ剥がれ落ちる予想通りの顛末は避けようがなかった。

そして皿に乗せるのだが、わざわざ買ってきた網には乗せない。ちょっとサディスティックである。
網はあるがもちろん反対側に盛る
網はあるがもちろん反対側に盛る

キャベツはペペロンチーノ風に

一方キャベツの方はオリーブオイル等をかけて焼き、ペペロンチーノ風にして食べよう。オイリーなペペロンチーノ味ならキャベツも主役になれるだろうという独断だ。
まるごとのキャベツ見るたびに「丸くて持ち運びやすいなあ…」ってうっとりします
まるごとのキャベツ見るたびに「丸くて持ち運びやすいなあ…」ってうっとりします
にんにくとオリーブオイルと塩を混ぜた奴をかける
にんにくとオリーブオイルと塩を混ぜた奴をかける
トースターで適当に焼く
トースターで適当に焼く

ザ・うちのおかず

先ほど確保した皿の上のスペース(本来ならトンカツが乗る網の上)にキャベツを乗せる。これでキャベツが主役のプレートの完成だ。

ご覧いただきたい。
溢れ出る実家感
溢れ出る実家感
キャベツを主役にしたらどうなったか? 見た目が「ザ・うちのおかず」になった。

味に問題はない。しかしこれが店で出てくることはないだろうと思わせるアットホームな印象が強烈だ。料理の分類は知らないが、「家庭料理」というカテゴリーになら躊躇なく入れられる気がする。ただそれは我が家ではない。

それにしても、さすがトンカツは千切りにしても存在感がある。キャベツを少し上からかぶせても、主役のオーラを放っていた。まだ負けないぞ、とでも言いたげだ。
トンカツのオーラの強さ(イメージ)
トンカツのオーラの強さ(イメージ)
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