ボクシングジムに入門
じつは先日、友人がボクシングジムをオープンさせた。
日比谷線・三ノ輪駅すぐの「矢代ボクシングフィットネスクラブ」。ボクシングジムといってもどちらかというとフィットネス寄りらしい
ちなみにその友人は元日本チャンピオンだったりします
友人の矢代くんは高校の同級生。また、当時所属していたボクシング部の仲間でもある。僕は部活内で最弱だったが、彼はそのままプロになり、日本チャンピオンにまで上り詰めた同期のヒーローだ。
そんな彼がボクシングジムを開いたというのでさっそく入門し、ボクシングエクササイズダイエットに励むことにした。
トレーニング前。見ての通りのおデブちゃんです
我ながらわがままなボディだと思います
腹がつかえて曲がらない
自分でも信じられないが、こんなにお恥ずかしい体型が、たった一日のボクシングエクササイズであっという間にスリムになってしまったのだ。そのトレーニング方法と劇的なビフォアー・アフターを、ひとつずつ紹介していこう。
シャドーボクシング(4ラウンド)
まずはシャドーボクシング。仮想の敵を想定し、パンチを繰り出したりかわしたりするトレーニングである。1ラウンドは約3分なので3分動いて、45秒休むの繰り返しだ。
1ラウンド
2ラウンド
3ラウンド
4ラウンド
4ラウンドもやれば、このように大分スッキリします
ちなみにビフォアー
繰り出すパンチの反復運動が二の腕を刺激するとともに、コーナーポストが受信したコスモパワーがリングに小宇宙をつくり、脂肪を燃焼させるのだ。 ※効果には個人差があります
まるで別人のよう
痩せたので牛丼を食う
運動して腹が減ったので休憩して大好きな牛丼を食す。そんなカロリーの高いものを食べてリバウンドしないかって? 心配は無用。また、ボクシングエクササイズをやればすぐに痩せられるからだ。
牛丼うまい
案の定、リバウンド
ミット打ち (2ラウンド)
というわけで、リバウンドしてしまった肉感的ボディを再び絞っていこう。
次のボクシングエクササイズはミット打ち。トレーナーのミット目がけてパンチを打ち込むトレーニングだ。これはけっこうハードなので2ラウンドもやれば効果が表れる。
トレーナーのミットめがけて
タイミングよくパンチを打ち込む
2ラウンド目
だいぶ動きもシャープに
痩せたぜ!
ちなみにビフォアー。
これも見ての通りなかなかの効果である。
トレーナーの動きに合わせてリズムよくステップを踏む全身運動に加え、四方のコーナーポストが脂肪を吸い上げ大地に養分を返すことにより、このような劇的なシェイプアップが可能だ。
次のトレーニングに備えて糖分を補給
そして再びリバウンド
サンドバック(3ラウンド)
ミット打ちで喉が渇いたのでコーラを5リットル飲んだらまたリバウンドしてしまった。だが、こっちには最強のボクシングエクササイズがあるのでまったく問題なし。
次はサンドバック打ちである。
これも目安は2~3ラウンド
嫌いなあんちくしょうの顔を思い浮かべましょう
もはやガリガリといっても過言ではない痩せっぷり
もうデブなんて言わせない
「キモデブ」という写真素材に使えそうなビフォアー
打撃を打ち込む際に体を左右に激しくひねることで腹回りを引き締めるとともに、サンドバックから放射される陽イオンが体内の交感神経に作用し脂肪の代謝を促すのだ。そう、促すのである。文句あるか。
そして腹ごなし
エアロバイク(10分)
いよいよトレーニングも佳境。10分間のエアロバイクで汗を絞り出す。
お腹が邪魔でペダルが漕ぎにくい
でも10分もやれば
ここまでスマートに。ついでに猫背も治った
どうだ!
最後は筋力トレーニングで締め
トレーニング前の腹。我ながらヒドいもんだ
腹筋後はしっかり筋肉を伸ばすことが大事とか
正味1時間で劇的効果
ご覧の通り、ボクシングエクササイズの驚くべき効果がお分かりいただけたと思う。食べたいけど痩せたいというワガママなアナタも騙されたと思ってぜひ通ってみてほしい。
トレーニング前:79.4キロ
トレーニング後:67.7キロ
見事11.7キロの減量に成功
お詫び
と、ここまで壮大なステマでお送りしてきたが、もちろん1日で痩せたというのは真っ赤なウソで、じっさいには半年に渡る脂肪との格闘があった。次ページではその様子をご覧いただきたい。
じつは半年前からやってました
ダイエットがスタートしたのは3月。週末を中心にボクシングジムに通い、3カ月で10キロ痩せるつもりだった。
ランニングも始めた
最初の1カ月はマジメにダイエットに励み、体重もすぐに3キロほど落ちたのだが、4月に入り忙しくなると徐々にジムから足が遠のくようになった。せっかく落ちた体重も1キロ増でリバウンドする始末。
ランニングも始めたそのころ届いた矢代会長からのメール。すみません、ぜんぜん落ちてません ※「のりくん」というのは筆者のあだ名です
その頃ぼくはシンガポールでグルメを堪能していました
痩せるどころか過去最高体重に
ちょうどその頃、シンガポールでの取材があり、現地のグルメをたらふく堪能した僕はさらに2~3キロの脂肪を蓄えて帰国した。体重は史上最高の83キロになっていた。
そんな情けない僕に対し、矢代会長は怒ることも急かすこともなく、ジムに顔を出すのを気長に待ち続けてくれた。彼のやさしさに報いるためにも絶対に痩せなければと心を改めた。
サウナスーツを着てトレーニングに励んだ
一念発起
平日は毎日6キロのランニング、週末はジムでボクシングエクササイズ。同時に食事制限も始めた。気づけば季節は夏。当初の予定から2カ月がオーバーしていたが、体重は順調に落ち始めた。やはり正攻法が最も痩せる。
ちなみに彼は同時期に通い始めた友人の鈴木くん。もともと130キロあったが、今では90キロを切っている
思えばここ数年間で20キロも太ってしまった。周囲には「いつでも痩せられる」なんて嘯いていたけど、30を過ぎた自分は、もはやいつでも痩せられるような体ではなくなっていたのだ。
だから走った。ハッキリ言って頑張った
食事は量を減らしつつ、なるべく食べたいものを食べることにした
週末一気作戦
平日はあまり無理をせず、なるべく体重をキープすることを心がけ、週末のジムで一気に落とす。そんな作戦でコツコツ取り組んだ結果、ついに数年ぶりの60キロ台に突入。いびきをかかなくなったためかグッスリ眠れるようになり、体調もグンとよくなった。
久しぶりに見る地平
9月には富士山に登ったが、13キロもの重量がなくなったおかげでスイスイ山頂まで到達することができた。
ご来光にさらなる減量を誓う
最終的にはマイナス17キロ
最終的にはさらに4キロ落ち、66キロまで到達。ピーク時から比べると17キロのダイエットに成功したことになる。マジメに取り組みだしたのが7月からだから、実質約4カ月の成果だ。
といわけで、私はこうして痩せたのでした
けっきょく正攻法が一番
巷にはあらゆるダイエット方法が溢れている。僕自身も今までなるべくラクに痩せる方法を模索してきたが、けっきょくのところ最も効果的なのは適度な運動と食生活。正攻法こそ最強なのだ。
今回僕が通った友人のジムはダイエット目的の女性やサラリーマンの方が多く、ボクシング初心者も大歓迎とのこと。健康的に痩せたい方はぜひどうぞ。