なぜ免許証の写真はおかしく撮れてしまうのか
僕が初めて自動車の免許を取ったのは大学に入りたての20才の頃で、沖縄の自動車学校に通ったのですが、まず自動車学校の略称が「自練(じれん)」なことから始まり(地元の新潟では「車学(しゃがく)」だった)、いろいろとカルチャーショックを受けた思い出があります。
で、今回の免許更新で晴れて僕の免許証もゴールドになりまして、5年間は更新しなくてよいというのです。
…5年。長いですよね。
5年も同じ免許証ならばやはり、写真もそこそこきちんと撮りたいものです。
というわけで琉装(りゅうそう)してみました。
…さらっと書いてみましたが、ここに至るまでは結構な道のりがありました。まずは琉装の貸衣装屋さんで衣装合わせを。
帯つけてもらうの図
冠みたいなやつをつけてもらうの図
今回は那覇市の安里にある「美ら美らとぅ」さんに衣装と着付けをお願いしました。これは王様の衣装だそうで、そこまで気合いを入れる必要はなかったのですが、王様以外の男性の衣装(農民)がちょっと外を歩くのにアレだったのでここは王様で。
車まで歩くの図
言い出しっぺなのに行きたくない。
衣装を着せてもらって豊見城市にある免許センターに向かったのですが、これがものすごい恥ずかしい。明らかに道行く人が僕を見る目が違います。確実に二度見されてます。王なのに!王なのに!(大事なことなので二度言いました)
車中、「これさ?怒られないよね?」「大丈夫だよね?」としつこくmiooonに確認。こんな緊張したのは大学受験のセンター試験以来です。
琉装で免許更新はできるのか
緊張したり、「やっぱり人が少なそうな中部の免許センターに行こう」とかごねたりしてたのですが、結局このまま免許更新に行くことに。
なぜなら僕の免許更新に残された時間はあと一週間くらいしかないのです。
更新の案内を…放置していたばっかりに…っ!
なんかどうでもよくなってきた
というわけで意を決して免許センターに。はたして琉装で免許は更新できるのか?
第一関門 受付
受付のお姉さん――「それなんですか?」
私――「…王です。」
第二関門 印紙購入
受付のお姉さん――「3100円になります。」
格好はスルー。
第三関門 視力検査
受付の人――「このためにわざわざその格好できたの?」
私――「はい。」
第四関門 写真撮影
受付の人――「すみません。わざわざその格好で来てもらってなんですが、帽子はとりましょうね。」
私――「…ですよねー。」
冠はNG!
もう30過ぎたいい大人なのに怒られるのやだなーと思っていたのですが、意外にみなさん好意的な反応でした。冠がNGだった(当たり前だけど)こと以外は琉装で免許更新は問題無いようです。
そりゃこんな所に王がいたら驚く
あいつ誰だ?という感じの視線
問題無さそうではあるのですが、一般のお客さんの視線がヒリヒリします。そりゃこんな奴がいたら見ますよね。ここでみんなの視線を気にしていると前には進めません。心のシャッターを固く下ろして次に向かいます。
最後は講習を受けて完了です。講習は20人程度だったのですが、みんなあまり僕の格好には興味なさそうでした。
そして、講習が終わると…
晴れて琉装で無事免許証の更新をすることができました!
いやー。これ結構楽勝でした(何度も心が折れそうになったけど)。これからはみんな琉装で免許証を更新したらいいと思うよ!
琉装で更新した免許証はどうなのか
それでは早速今回更新した免許証を見てみましょう。
というわけで
「琉装で自動車免許は更新できるのか」
という今回のテーマですが
「琉装で自動車免許の更新は可能である。ただし思ったほどの効果は写真には現れない(冠がないと袈裟みたい)」
というハイリスク・ローリターンなオチで今回は締めさせて頂きたいと思います。この免許証をあと5年持つのかと思うと、嬉しいような、悲しいようななんだろう甘酸っぱい気持ちで胸がいっぱいです。
というわけで、皆さんもせっかくの免許更新、次回は琉装で行ってみてはいかがでしょうか?僕はオススメしませんけど!