ナンバリングされた地名
松戸市から香取市の範囲に点在している。意外と広範囲だ。
・鎌ケ谷市 初
富(はつとみ)
・船橋市 二
和(ふたわ)
・船橋市 三
咲(みさき)
・柏市 豊四
季(とよしき)
・松戸市 五
香(ごこう)
・松戸市 六
実(むつみ)
・富里市 七
栄(ななえ)
・八街市 八
街(やちまた)
・香取市 九
美上(くみあげ)
・富里市 十
倉(とくら)
・白井市 十
余一
(とよいち)
・柏市 十
余二
(とよふた)
・成田市・香取郡多古町
十
余三
(とよみ)
今となってはこの土地が開墾されたのよーといわれてもピンと来ないけれど、当時は発展の第一歩だったのだろう。
数字に組み合わされているのがちょっとおめでたい字というのも見て取れる。栄えて欲しいという願いが込められているのだそうだ。
11から適当になっているのも、面倒くさくなっちゃったんだろうなーという感じで良いですね。
【1】初富(鎌ケ谷市)
スタートは初富。駅名にもなっている。
すべてのはじまりはここから
新京成の小さな駅。私の家から近いので、この13地点のスタートと知ってちょっと嬉しかった。
遮断機が降りているとすぐそこに到着している電車に乗れないもどかしさを味わえるタイプの構造
駅前にはヨーカドーがある。ちょっと前までは鎌ケ谷市内で一番おおきな店だったので、子供の頃は日曜日に友人同士で遊びに来る場所だった
なんてことのない駅だけど、以後もなんてことのない感じの土地が続くので、なんてことのない事を書き連ねていきます。
施術中に「よいしょー!」と掛け声をかける事で有名な接骨院
【2】二和(船橋市)
13個もあるのでちゃっちゃと行きますよ。二番目は二和(ふたわ)。
ここも新京成の駅がある
二和向台駅前はこのあたりにしては栄えているほうだ。また思い出話になってしまうが、鎌ケ谷市に引っ越す前はこの駅が最寄りで、商店街があるというだけで普通に都会だと思っていた。
ちなみに二和高校の校章は、二つの輪を組み合わせたデザイン。だじゃれですか。
幼少期の私には都会だった二和のメインストリート
おとなりの鎌ケ谷大仏の片鱗がみえかくれ
駐輪場がかわいい
【3】三咲(船橋市)
3つめは二和に隣接する三咲。「みさき」と読みます。とっても可憐な名前だと思う。
栄えてない側の船橋
商店街があって羨ましいわ
特になにかある駅ではないけど、家具といえば三咲家具だった(老舗)
【4】豊四季(柏市)
新京成に別れを告げ、ちょっと離れた柏市に4つめの地はある。
とよしき。東武野田線の駅がある
豊四季、なんてうつくしい名前でしょう。
駅前は地味だけど、ひとついい点をみつけた。
真っ正面にデイリーストアがあって、
イートインコーナーが広い
地名だけで回っているので、とくに珍しいものは出てこないこの企画、どうでしょうか。でも私はすごく楽しんでいます。
さて、次は「5」へゴー!
【5】五香(松戸市)
あ、また新京成に戻ってきたぞ。縁起の良い字で「香」を選ぶなんて、センスいいと思う。今時分の女性の名前みたいだ。
ごこう。新京成のなかでは栄えているほうです
駅前にコージーコーナーとなか卯があるとか、他の新京成っ子の羨望の的
このチェーンは大好きです
【6】六実(松戸市)
どんどん行きます。 6は五香からほど近い六実。「むつみ」と読みます。名前も子供につけたいくらいかわいい。
歩道橋の文字がでかい
こちらは東武野田線
これまた地味な駅だがよい点といえば駅前にミニストップとローソンがあることだ
【7】七栄(富里市)
「ななえ」と読みます。
なんだか本当に人名風なのが多い気がしてきたぞ。
ここは富里。一気に遠くに来たものだ。スイカの名産地で、毎年スイカロードレースが行われている。
駅はないので電柱を撮った
神社はある
七栄交差点には豚骨ラーメンの「ばんから」があって羨ましい。もう羨ましいものは正直に言っていく
【8】八街(八街市)
これはご存知の人も多い地名だと思う。落花生でおなじみの八街です。
八街は?
住所が「いろは」
「は」。これが住所なのだ。電柱がいきなり何を話し始めるのかと思ったじゃないか。「八街い」「八街は」「八街ろ」と続くのだ。ちょっと住んでみたいと思ったけど、人に住所を伝える時は毎回説明が必要だろう。
どこもかしこも落花生押し
そのネーミングは安易すぎでは
13地のなかで唯一JRの駅がある
あれはなに
はっ
…なまめかしい
そんなこんなで、もちろん落花生屋さんがたくさんある
スバルにまで落花生ののぼりが!
覗いてみると、ほぼピーナッツ屋さんではないか
でも車も売っている…
車と落花生が一度に買えます
八街の底力を見た気がする。落花生がなければ八街ではない。八街全体が自信を持って落花生を世に送り出している姿勢が伝わってきた。
…あやうく八街の記事になってしまうところだった。次、9行きます!
【9】九美上(香取市)
「くみあげ」と読みます。
香取市である。成田よりもずっと東、小旅行だ。これもちょっと女性の名前っぽくてかわいい。
駅はないのでバス停の写真を撮ってきた。
ちなみに青看板の「多古市街」の英語表記は「Central Tako」
狭い大奉仕
交番は気持ちいいほどの留守っぷり
ちょっと行くと閑散とした景色がひろがる
このなにもなさも心地よいのだ
【10】十倉(富里市)
七栄とおなじ富里市。一面に畑が広がる田園地帯だ。
「とくら」と読みます
にんじん畑が多く、近くには「にんじん」というホームセンターがある
なにもないところにぽつんと十倉神社
完璧なひっそり神社である
道端に緑色の山があったので近づいてみる
白菜が捨ててあるではありませんか
食べられそうなのも沢山あった
北海道でいうじゃがいもか
10番目の土地見物は、鼻を突く白菜のかおりをもって終了。十倉、もう白菜のイメージしかない。
さてラストスパート!ゴールはすぐそこ。
【11】十余一(白井市)
「とよいち」と読みます。
10を過ぎると適当な名前になる。この名前つけた人と友達になりたい。
とよいちいち
ここも畑が多い
外国人が日本シンジラレナイ!と驚くのが無人販売所とよく聞くけど、たしかに無防備なシステムですね
白井市は梨の産地なのでマスコットが梨。「なし坊」と言います。覚えてください
【12】十余二(柏市)
国道16号線を走っていて、あれなんて読むんだろうと思った人もいるのではないでしょうか。
「とよふた」と読みます
住所表示以外とくに撮るものないな…と思ってコンビニの扉を撮った
…と思ったら、でかい蛇口発見!十余二すごいと大興奮。でもここ、何屋さん?
陶板浴…。たしかに水道もあるけれど何でしょうこの違和感
【13】十余三(成田市・香取郡多古町)
ついにラスト、13ですよ。「とよみ」と読みます。まさかここでまた成田のほうへくるとは。
ここもまた観光するようなものはないけれど、もう数字が目に入るだけで嬉しい。
とよみ。これも女の子の名前っぽいけど、この字はないな
千葉県をほぼ横断する旅のフィナーレ。
郵便局に大きく「十余三」と書いてあるのを見て、私は嬉しくなってしまったのである。
コンプリートの旅、完了!長かったけど楽しかった。郵便局が竜宮城に見える
開墾した気分だわ
ということで13地を回ってきたのだが、住所表記をみつけると、あ!と嬉しくなって足をとめる、それだけの旅なのでした。数字を一個ずつ塗りつぶしていくのはゲームっぽくてバーチャル開墾しているようだった(何もしてないけど)。