歩き疲れてちょいと一杯
買い物などで街を歩いていると、のどが渇いてビールを一杯きゅっとひっかけたいな、と思うことがある。
そんなときは、コンビニに入って缶ビールを買い、公園のベンチにでもすわってのどを潤すという方法もあるが、これからの季節は寒くてなかなかそうもいかない。
そんなときにうれしいのが、ビールの飲めるファーストフード店である。
銀座ナインという高架下のショッピングモールにあるモスカフェ
ビールの飲めるモスバーガー
普通のモスバーガーではビールを提供していないが、何店舗かメニューにビールがあるモスがある。
その一つが銀座の新橋より、首都高のガード下にある銀座ナインの中に入っている「モスカフェ」だ。
ちゃんとビールがある
お昼過ぎなのにやや混雑
お昼時の混雑を避けて入店したのだが、それでも店内は空席を探すのに少し苦労するほどだった。
みんなビールを飲みに来ているのかと思いきや、僕が見た範囲では一人だけだった。
カップルや家族連れがソフトドリンクを楽しんでいる中、僕と同じくらいの三十代後半とおぼしき男性がひとりでビールを飲んでいた。
この人とは友達になれそうだ。
しめて800円なり
モスバーガーとビールの完璧な組み合わせ
お待たせしました、とモスバーガーが届いた。
ビールは先に受け取っていたのだが、モスバーガーが来るまで我慢していた。
このモスカフェで提供されるのはハートランドというビールだ。
香りのいい僕が大好きなビールである。
それとモスバーガー。
どこにも隙のない、完璧な組み合わせではないか。
僕が撮影した写真なのにうらやましい
いまこうして撮影した写真を眺めていてもぎゅうっとのどが鳴りそうなくらいうまそうだ。
そして実際うまかった。
モス独特のミートソースとシャキシャキの玉ねぎが、ビールにとって最高の相棒なのではないかと思ってしまうほどよくあう。
いちどこの味を体験してしまうと、もうコーラやウーロン茶ではモスバーガーが食べられない体になってしまう。
禁断の果実。
ああこれは禁断の果実である。
このソースと玉ねぎがあうのよね
すべてのモスバーガーにビールを
はーっとため息が出てしまう。
甘美な時はあっというまに過ぎてしまった。
ビールをもう一本と、モスチキンでも注文したいところだが、まだ他にも回らなければならない店がある。
ここは我慢しなければいけない。
家の近所にもモスバーガーはあるのだが、そこではビールを提供していない。
願わくば、すべてのモスバーガーにビールを置いて欲しい。
それがいま僕の夢である。
あっというまに完食してしまった
フレッシュネスバーガーでビール
僕がよくファーストフードビールとして利用するのが、フレッシュネスバーガーだ。
僕の中では、ほぼ「ビールを飲みに行く店」という認識である。
ビールといえばフレッシュネスバーガー
フレッシュネスバーガーで扱っているのもモスと同じキリンのハートランドだ。
ちょっとこじゃれた感じがするので、ハートランドなのだろうか。
ただ、モスと違うのは、生ビールであるということだ。
うまそうなメニューの中にひときわ光る
じゃじゃーん! 生ビール
オニオンリングはいかがでしょう
それにしても、プラカップに入った生ビールというのはなぜこんなにうまいのか。
無論、世の中のあらゆるビールはうまいのではあるが、ガラスのジョッキに入ったビールとはまた違ったおいしさがありはしないかよ、プラカップの生ビールには。
市民まつりや音楽フェスのような、屋外イベントで飲むビールがプラカップだからか、普通のビールにちょっとしたワクワク感がおまけとしてついてくる。
魅惑のオニオンリング
そしてオニオンリングだ。
フレッシュネスバーガーには極上のオニオンリングがある。
いや、極上かどうかはわからないが、シャクシャクしていてとろっとしたこのオニオンリングはうまい。
しばらくはこれだけで生きていけそう
プラカップの生ビールとオニオンリング、ずっとこのままでいたいと流れ星にお祈りしたいくらいしあわせだ。
酸っぱいマスタードをにょろっとたっぷりつけて食べていると、もう世間との関わりとかそういうのどうでもいいからここで暮らしたくなってしまうが、店にはやがて閉店時間がやってくる。
ビールとオニオンリングを味わえる時間は、決して永遠ではない。
店内はおしゃれっすね
でかいほうにすればよかった
この後の店もあるので、遠慮してビールをグランデではなくトールにしてしまったことを後悔している。
もうちょっと飲みたかった。
おかわりしようかという気持ちがずんずんと高まっていくので最後のひとくちは後ろ髪を断ち切る思いで飲み干し、店を出た。
ごちそうさまでした
バーガーキングでビール
バーガーキングもよく利用するファーストフードビールである。
通勤途中に店舗があるので、仕事帰りに時折寄ってしまう。
ビールといえばバーガーキング
他のチェーンはどちらかというとひっそりビールを販売しているような印象がある中(そう思っているのは僕だけかもしれないけど)、バーガーキングはビールがあることをしっかりアピールしている。
ちょうどこの日は、ワッパー(バーガーキングの目玉商品で、でかいハンバーガー)のセットを注文すると、ワッパーが食べ放題という、中年の弱った胃にはにわかに信じがたいイベントを開催していて、大盛況だった。
しっかりとビールをアピール
イベント中で混んでました
肉ですよ、肉
バーガーキングのビールは缶のハイネケンで400円だった。
それと、胃袋のキャパシティを考慮してワッパーのジュニアを注文した。
さあ、いくぜ!
バーガーキングのワッパーは、ハンバーグがうまい。
とても肉々しいのである。
お! 肉じゃん、と食べるたびに思ってしまう。
この事実から、ビールにあうことを想像するのはたやすいだろう。
肉がうまいよねバーガーキングは
いただきますです
では、本日3杯目のビールをいただこう。
取材日は11月とは思えない陽気で、ビールがうまい。
じゃばーん
ひゃー
居酒屋を3軒もはしごしたらそうとう酔ってしまうが、ファーストフードだと3軒くらいへっちゃらである。
と思ったのだが、写真を見るとどうやらすこし酔っているようで、表情がややおおげさだ。
ワッパーワッパー
ひゃー
やっぱワッパー
はやり、こういう濃い食べ物はビールによくあう。
ワッパーをつまみにビールをごくごく飲みたいくらい。
こんどは、ワッパー食べ放題じゃなくて、ビール飲み放題を企画して欲しい。
ごちそうさまでした
趣向を変えて、吉野家で冷酒
これまで西洋のファーストフードでビールを飲んできたが、さすがにそればかりでは飽きてしまうので、ちょっとひと休みに、吉野家で冷酒を飲もう。
ちょっと雰囲気を変えて
牛皿と日本酒
牛皿の並と、こんどはビールではなく冷酒330円を注文する。
これまでのハンバーガーチェーンと違い、目の前に牛皿と酒が並ぶと、なんとなく背徳感のようなものを感じてしまう。
休日の昼にフレッシュネスバーガーでビールを飲んでいると、ちょっと贅沢な気持ちになれるのに、吉牛で冷酒だと、ほんのりとした不安を感じる。
まあでもそれは気の持ちようなので、気にしないでいいか。
いままでと違って、なんかちょっと心配になる
冷酒ってうまいよね
吉野家で提供される冷酒は柏露酒造という新潟の酒蔵がつくった本醸造生貯蔵酒である。
これがなかなかうまいのだ。
正直に告白すると、いままで酒をまずいと思ったことがほぼ皆無な僕が言ってもまったく説得力がないかもしれないが、吉野家で飲む冷酒はなぜかおいしい。
吉野家の場合、お酒は一人3本までなので、ひどく飲みすぎてしまうことがないのも好感が持てる。
牛皿の魅力は牛皿に聞け!
吉野家の冷酒はうまい
ビールが飲めるケンタッキー
さて、ビールが飲めるケンタッキーに移動しようと、秋葉原の店舗に行ったら、なんとビールがない。
ビールはやめてしまったとのこと。
なぬー!
実はこの記事を書こうと思ったきっかけは、ケンタッキーで飲むビールがうまいというところにあった。
新宿とか五反田とか川越とか、ビールの飲めるケンタッキーを頭にインプットしていたほど、ケンタッキーで飲むビールが好きだったのである。
それがなくなってしまった。
ビールのために広尾までやってきました
広尾の店にはまだある
翌日KFC本部に問い合わせたところ、ほとんどの店でビールの提供をやめちゃったらしい。
でも、広尾店ではまだ生ビールを出しているという情報をゲットした。
こりゃ行かないわけにはいかないぜということで、ケンタッキーだけ翌日の取材となった(なので空腹だからいっぱい食えるぞ)。
このケンタッキーなら飲めるはず
ビアサーバーが!
シークレットメニュー
広尾店に到着した。
店の外から店内を眺めても、メニューにビールの文字はない。
もしかしたらこの店もビールをやめちゃったのかも、と不安になったが、カウンターの脇にビールサーバーが置かれているのを発見した。
店に入り、メニューにはないビールを注文したところ、サッと横からビールだけが書かれたメニューを出してくれた。
まるでシークレットメニューみたいだ。
うひひひひ
天国に一番近いケンタッキー
無事ケンタッキービールにありついた。
ビールとケンタッキーの組み合わせ、うれしすぎて書くことがないくらいだ。
頭の中には「ビョー」とか「シャー」とか、擬音くらいしか思い浮かばない。
もういいから食ってしまおう。
モツ入りの当たりでした
ケンタッキーのうまさは言わずものがなであるが、ビールと組み合わさると、これ以上の至福はないのではないかとさえ思える。
世界中のひとにケンタッキーとビールを渡せば、恒久世界平和を実現できるだろう。
そして、今日のこのケンタッキーには、骨の内側にちょっとだけ鶏モツがついていた。
僕はこれが大好きで、この部位に当たったら半月くらいはしあわせが続くラッキーアイテムのように感じている。
今日はいい日だ。
というわけで、記事は前日へと戻って翌ページに続く。
大満足
ベッカーズでビール
ベッカーズというのは、JR東日本系列のファーストフードチェーンである。
舞浜駅にもあるので、ディズニーランドの行き帰りに利用したという方も多いのではないだろうか。
駅の近くに出店しているケースが多く、買い物途中のビールにはもってこいのチェーンである。
ビールといえばベッカーズ
品揃え!
秋葉原のベッカーズは、ビールの品揃えがすごい。
ハイネケン、コロナ、バドワイザー、クアーズ、キリンラガーとあと他に、ビール以外のアルコールも置いている。
ファーストフードチェーンではトップクラスの品揃えだろう。
なので、ビールに飽きた2軒目以降に利用するというのもいいのではないだろうか。
いままでにない品揃えに身震い
でもビール
しかしやっぱり、シメはビールだろう。
ふだんあまり飲まないクアーズライトと、プーティーン明太子ソースを注文した。
これだけ飲んでても魅惑的
プーティーンというのはカナダの料理らしい。
明太子とチーズとノリとポテト。
食べる前からうまい! と思ってしまった。
うまくないわけがないビジュアル
いただきます(5軒目)
午後から取材をはじめて、外はすっかり暗くなった。
世間では宴会をはじめている時間である。
僕もそろそろ切り上げて、一杯やりにいこうかと一瞬思ってしまったが、目の前にはちゃんとビールがある。
しあわせだ。
慎重に注いで
ひゃー
このポテトはビールのためにあるとしか思えない
やはりビールはうまく、プーティーンもおいしい。
ポテトとビールというのは、どうしてこうも仲がいいのか。
俺の舌の上でそんなにいちゃつくなよ。
明太子と海苔も同様で、まるで口内合コン状態だ。
おいしいことはいいことだな、と1日で5軒まわったあとでも思えてしまう。
またしても完食完飲
もう一軒行こう
さんざん飲み食いしたのだが、それでもおいしくて気分がいいので、もう一軒くらい行ってもいいかな、という感じである。
今回の趣旨はファーストフードのビールをハシゴ酒というものではないのだが、期せずしてそうなってしまった。
調査のつもりがすっかり楽しんでしまい、ミイラ取りがミイラになってしまった格好だ(うすうすそうなるとは予感していたけれども)。
みなさんはもちろんハシゴする必要などなく、買い物や散歩途中にちょっと一息ついてビールを飲みたい時に、この記事を参考にしていただければと思う。
僕もそんなときはこの記事を思い出して参考にするので。
今回めぐったビールが飲める店
・モスカフェ 西銀座店
東京都中央区銀座四丁目1番先
・フレッシュネスバーガー 神田須田町店
東京都千代田区神田須田町1-14栄華ビル
・バーガーキング 秋葉原昭和通り店
東京都千代田区神田佐久間町1-21
・吉野家 秋葉原店
東京都千代田区神田松永町10番 長谷川ビル
・ケンタッキーフライドチキン 広尾店
東京都渋谷区広尾5-6-6 広尾プラザ内
・ベッカーズ 秋葉原店
JR秋葉原駅電気街口改札左
※チェーンすべての店舗でアルコールを扱っているわけではないかもしれません。
あと、ファーストキッチンでも飲めますね。