すごい岩を発見したのだ。
上の写真の岩。
よく見るとなにやら人の頭に見えないだろうか。
私は最初、「モアイみたいだな」と思ったが、見てるうちにだんだん「大魔神」の横顔に見えてきた。
さらに近くまで行ってみると、ますます異様な岩だということに気がついた。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。
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長いものを頭にかぶった人(例:
大魔神、
イギリスの兵隊)が海をみつめているように見える。(画像クリックで図解)
解釈によってはまたぜんぜん違う顔にも見える。 (画像クリックで図解)
ひとつの岩だけをじっくり見る悦び
波の浸食などで不思議な形になった岩、いわゆる“奇岩”は、有名なものから無名なものまで、全国あちこちにある。が、今回は贅沢にもこの岩だけをじっくりと見て、その不思議さに浸りたいと思う。
件の岩は、長崎は島原半島の海岸にある。
ネットで調べてみると、名前は「両子岩(ふたごいわ)」というらしい。元々はこんな感じの岩が2コあったのだとか。が、大正11年に地震で倒壊してしまったとのこと。
大きさの比較に、自分を入れて写真を撮ってみた。
冒頭写真のキャプションで「発見したのだ」とか書いたが、
こちらのページなどを見ると、しっかり「観光スポット」と書いてある。
たしかにこれは大いに観光スポットであると個人的にも思う。が、周囲には一切、いわゆる観光名所的な看板とか説明の類はなく、実際にこれを見た時はかなり発見気分だった。
ぐるっと一周してみる。反対側から見ると怪獣のような顔になってくる。
固めてある?
さて、この岩。
近くから見ると、またいろいろと変であることに気づく。
大量の石がくっついてる。
岩に大量に石がくっついているのだ。
それも岩は90度どころか反り返ってさえいるのに、そこに石がくっついている。なぜこれで落ちてこないのが大変不思議だ。
重力を完全に無視してるように見える石もある。なんでコレ落ちないの?
また、根本の方はセメントか何かで固められているように見えた。倒れないように人工的に補強したのだろうか?
が、微妙にそうではないようにも見える。
根元の方はセメントかなにかで人工的に固めてあるように見える。
が、間近で見ると鉱物のようにも見える。
上の方もセメントで固めてあるようにも見えるのだが、天然にも見える。
見れば見るほど謎は深まる。
わからなくなってくる理由は、
付近の岩も普通じゃないからだ。
石がたくさんくっついた岩が転がっている。
あたりには石がたくさんくっついて固まったような岩が、ゴロゴロと転がっている。
まるでつきたての餅を転がしたようなくっつき方だ。
餅のようなくっつき具合。しかもデカい。
さすがにこれを誰かが人工的に固めたとは思えない。
おそらく、火山の噴火で飛んできた溶岩ではないだろうか?
辺り一帯の地質が普通じゃないムードだ。
家に帰ってネットで調べてみると、「火山に由来する土石流堆積物が、波の浸食によって削られてできたものです。」とあった。(⇒
参考)
なるほど、言われてみるとそんな感じだ。
祠(ほこら)が乗った岩も
岩の近くには、上に祠が乗った岩もある。
これはひょっとして、2コあったという「ふたご岩」の折れてしまった方だろうか?
謎は深まる。
まとめ
いろいろ疑問点が残ったので、役場に電話して聞いてみた。
まず、岩の根元が人工的に固めてあるようだった件について。
・波の浸食で倒壊しないよう、地元の有志のかたが何十年も前にした
とのことだった。
なるほど。固めたにしては工事っぽくなかったのは、「業者ではなく地元の人が自分たちでやったから」で、微妙に天然素材っぽく見えたのは、「何十年も前にやったもの」だったからというわけか。
次に祠が乗っている岩は、折れてしまったというもうひとつの両子岩なのかについて。
・大昔(大正11年)の話なので、私もよく知りません。
とのことだった。
以上、「今週の奇岩」でした。