ナイススライディングした場所
15年ほど前の冬、出張で訪れた真冬の札幌。夜の街に繰り出す人々で賑わう、すすきのの交差点で転びました。
現地の取引先の方に言われた「歩道は融雪されてるけど、横断歩道は凍ってるから気をつけてね!」という言葉が頭をよぎった、その次の瞬間には天地がぐるっと回り、顔の横に地面が。そして上空には、ビルと夜空を背景にぽかんと口を開けてこっちを見ている上司の顔が見えました。
通りかかったおばさま方が「あらあらあら、だいじょうぶ~?」と助け起こしてくれるに至っても、まだぽかんと見ているだけだった上司に「助けてもくれないなんて酷いじゃないですか!」と訴えたら、「だって、あまりに華麗なスライディングだったから…」と、理由にならない理由を呟いておりました。
ちなみに本当にナイススライディングだったようで、打ち身も怪我もまったくなく、無事、札幌の美味しい海鮮とお酒とラーメンを堪能しました。今でもその時の上司と飲むと、「あのとき助けてくれなかったし!」と苛めています。