こんにちは、編集部 石川です。
Satoruさんと岡田悠さんのコンビで毎週お届けしておりますネットラジオ番組、「旅のラジオ」。今日はSatoruさんから、そのアウトテイクスが届きました。
こんにちは、Satoruです。
「旅のラジオ」の放送枠に収まらなかったトークを、ちょっとだけ紹介します。
今回は、旅行ガイドが説明責任を放棄しているとめちゃ興奮する、という話をした「大魔王ゾーマと未知なる大地」からの未収録パートです。くつろいで、おたのしみください。
アフリカの「不明」なる島国
Satoru:外務省のホームページには、いろんな国の治安情報が出ている。これを旅行する前に調べたりしませんか。
岡田:しますね。
Satoru:あのページには、国の産業とか、外交とか、そうした情報が載っている。眺めながらお酒を飲むと、ゆるゆると気持ちがほどけていきます。
岡田:いいですね。
Satoru:私がいま注目しているのは、アフリカにある島国、サントメ・プリンシペ民主共和国です。
岡田:サントメ・プリンシペ民主共和国。
Satoru:外務省のページによれば、この国の軍事力は「不明」です。
岡田:不明?
Satoru:不明です。どうなっているのか、わからない。
岡田:すごいな。
Satoru:在留邦人数は「0人」。日本との文化関係は「特になし」とあります。
岡田:ないんだ。
Satoru:軍事力は不明で、日本人は誰もいなくて、文化交流は特にない。岡田さん、どう思われますか、これは。
岡田:フロンティアですね。
Satoru:まさに。
岡田:そこに行けば、「1人目」の関係者になれるかも。
Satoru:あるいは。
岡田:そこでSatoruさんが現地の人と仲良くなれば、新しい文化交流として追加されるかも。
Satoru:怪しげな自称の「交流」を申告してみたいですね。外務省の人は困るだろうけど。
CIAのお世話になる
Satoru:英語圏でいえば、アメリカのCIA(中央情報局)が出しているThe World Factbookもいい。さすがは情報機関と言うべきか、あらゆる国や地域について、徹底的に調べ抜いています。
岡田:へえ。
Satoru:たとえば、セントヘレナ島というナポレオン・ボナパルトが流された島について、その人口は7,915人とある。一桁単位でデータがある。絶海の孤島みたいな場所でも、CIAは手を抜かないんです。ほかの地域でも、いつ誘拐事件が発生したか、といった情報まで載っている。
岡田:それは公開されているんですか。
Satoru:公開されています。インテリジェンスが強い国の情報は、旅行する前にもお世話になる価値があります。治安を調べるなら英国政府のForeign Travel Adviceが頼りになるし、これと併せてCIAをチェックしておけば間違いない。
岡田:すごいな。
Satoru:でも、その天下のCIAをもってしても、セントヘレナ島の「1人あたりの教育費」は、NA(Not Available)なのです。不明。わからないんです。これは…ときめきますよね。
岡田:たしかに。
Satoru:それから、日本の離島のデータが網羅されている「シマダス」という本がありますよね。デイリーポータルZでも、スズキナオさんがすばらしい記事を書かれていらっしゃいましたが…。
⇒ 「大魔王ゾーマと未知なる大地」の本篇(9:33のあたり)につづく