林:はい。
大塚:「片腕のおじいさん」ってやっぱり水木しげる先生がモデルなんですかね?
林:そうなんじゃないですか?
大塚:っていうか、だんごの夢を見たこと自体、創作だっていうのは、バラしていいのかしら。
林:うーん。企画の相談の時点で、話が完成していた気がするんですよ。
大塚:ははは。
林:「そういう話を書いてみたい」って言われて、「わかんねえよ」って笑ってこたえたら、真顔で喋っていたので「変なヤツ」って思ってました。
大塚:……彼の文章って、なんだろう、人の心にひっかかるものを書く人だったので、読む人の中には「あいつ、気にいらねえ」みたいに、悪く言う人もいたそうじゃないですか。
林:そうですね。
大塚:で、そんな中、「団子の話だけは、感動した」って反響が多くて、「よっしゃー、ザマーミロ!」って感じだったみたいですよ。
林:しょうがないなあ。
■ノンフィクションライター宮崎
大塚:あ、あと私、「ハードコアひも道」とか「まぼろしのクリーニング寿司を求めて」とか「怒られて帰ってくる」やつ、結構好きなんですよ。
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