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特集


ひらめきの月曜日
 
五目しらべ

目に見えない五目

永谷園といえば「烏龍茶漬け」や「ラーメン茶漬け」など、ものすごい方向にヤル気を見せている企業であるが、ここの五目チャーハンには何が入っているんだろうか。

さっそく買ってきました。


こういうものにも素がある
想像以上にいろいろと入ってます

卵とゴハンを炒めてから、素を投入
どれが赤フレークなんだろう

具を書き出そうにも、どれが具なのかイマイチよく分からない。とりあえず、具っぽい物を挙げてみよう。

・味付えび ・味付鶏肉 ・赤フレーク
・かまぼこ ・ねぎ ・乾燥キャベツ

すごい。赤フレーク(米粉、たらすり身、ばれいしょでん粉、砂糖ほか)ってのがすごい。さらに、かまぼこまで入っていたとは驚きである。そして、なんとキャベツだ。

見ただけではピンと来なかったので、実際に作ってみることにした。

ザザーッと音を立てて、乾燥した具と顆粒の調味料がフライパンへと投入されると、台所中にチャーハンの匂いが一気に漂う。

いやぁ、この匂いが「素」って感じです。「ダシ」って感じです。

キャベツもかまぼこも目視できず、実際に食べても判別不能だったが、これが味に何かいい影響を与えているのだろうな、と思いながらいただきました。

 

次は寿司だ

永谷園に続いて、桃屋を見てみたい。

一気に中華から寿司へと飛ぶが、「五目」関連のレトルトといったら、これは外せないだろう。

昔のワイドショーには「生コマーシャル」というものがあって(今もあるかもしれないが)、しょっちゅう桃屋の生CMをやっていたのだ。「どんな味なんだろうなぁ」と思いながら食べる機会もなく大人になったが、実は今回も買ってきただけで作ってはいない。なにせ分量が4〜5人前と書いてある。うかつに作れないではないか。


一度も食べたことがないのに懐かしい商品
汁がいい具合に染みてます

こちらは内容が簡潔に書いてあった。

・にんじん ・れんこん ・たけのこ ・油あげ
・かんぴょう ・しいたけ ・高野豆腐

そうだ、思い出した。当時から「七種の具がたっぷり」という宣伝文句だった。そして子ども心に五目=5品目だと思い込み「五目寿司のタネなのに7品目ってところがお得なのかな」と思っていたのだ。

ま、五目寿司におけるレギュラーは、きっとこの7人で決まりなんだろう。あとは大型補強選手を各家庭で独自に調達してもらいたい。

 

続いて釜めし

「ごもく、ごもく…」とレトルト売り場を歩いていて、見つけたのが釜めしの素だ。こちらは丸美屋さん。


そういえば、これも食べたことがありません
野菜と鶏肉と油揚げ、という布陣

ところで全く関係ないが、永谷園は和田アキ子、桃屋は三木のり平、丸美屋は三宅雄司だ。商品よりも、そっちのイメージの方が強い。

話題が逸れた。釜めし、食べてきました。


五目かと思ってよく見たら、五色だった。ま、意味的には一緒だろう
お釜が熱々です

チャーハンにおける五目は「安価」が特徴だが、釜めしにおいては「高価」なのであった。軽い気持ちで入店したので、ちょっと驚いた。

ま、出てきたものを見て頂ければ分かるが、なんとなく「全部乗せ」といった雰囲気だもの、そりゃ高いわ。


一粒の栗が立場的にうずらの卵を連想させるが、隅に追いやられている

・しいたけ ・たけのこ ・たまご ・かに ・とり

しっかりきちんと五品目だ。そこにトッピング的要素として、三つ葉と栗が乗っている。…ああ、ゴージャスにうまい。しみじみうまい。釜めし界のスター選手揃いだもの、うまくて当然だ。

「五目といってもいろいろあるんだなぁ…、でももうさすがに打ち止めか」と思っていたら、まだありましたよ。まだ食べますよ。


 

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