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特集


ひらめきの月曜日
 
五目しらべ

白菜のボリューム

数ある店の中から一店を選び「五目あんかけ飯」を注文。待つことしばし。やってきたのは、どことなく淡い色合いの「五目」だった。

だいたいサンプルでは白菜なんて見かけなかったぞ。よしんば、あったとしても、こんなに幅を利かせてなかったぞ。…まぁ、いい。


サンプルよりも、いささか白っぽいのは気のせいか

うずらの卵を巧妙に避けながら食べ進む
続けてチャーハンを攻めたい
ま、どれも似たようなサンプルですわ

ひとつずつ、具を書き出してみよう。

・白菜 ・チンゲンサイ ・豚肉
・えび ・いか ・たけのこ
・きくらげ ・うずらの卵 ・にんじん

陰に隠れて見えにくいが、なんと9品目も入っていた。すごい。とりあえず、中華においては「五目=5品目」ではないということだ。

店によって多少のバラつきはあるが、具がゴロゴロと大きな料理については、この9品でレギュラーが確定したように思う。

具が9つだなんて、なんだか野球チームみたいだ。上記以外にホタテなんかが入ってたら、その店はDH制を導入していると考えるべきだろう。パ・リーグ、強いはずである。ま、ホタテじゃなくてグリーンピースの可能性もありますが。

 

チャーハンにおける五目とは

なんだかんだいって、最も親しまれている中華料理といったらチャーハンだろう。しかも「五目チャーハン」といったらチャーハン界の王道だ。避けて通るわけにはいかない。

ちなみに私のなかで五目チャーハンといえば「店で一番シンプルなチャーハン」という位置付けですが、その説を後押しするかのように、五目チャーハンは飯物の中で一番安価だ。

これより安くなると、ギョウザやザーサイしかない。

果たして中華の王道における五目とは。

手近な店に飛び込んで、メニューも見ずに「五目チャーハン!」と注文した。


これがもう、恐ろしく美味。中華街の底力を見たようでした

まず、卵は世界共通でカウントされる具だろう。これがないとチャーハンとは呼べない。さらにネギ、チャーシューと、お馴染みの具が続く。この店では、そこにエビが加わった。すばらしい布陣である。

・卵 ・チャーシュー ・ネギ ・エビ

おや、4品しかない。チャーハンにおいても、五目=5品目ではないということか。でも、これ以上誰かが入ったらバランスが崩れてしまうだろうほどに完成されている形だ。中華料理屋におけるチャーハンは本当に美しい。そっとしておこう。


このチャーシューがまた、罪なウマさ

そこで、次に注目したいのが、スーパーやコンビニで売ってる「五目チャーハン」だ。とはいっても、お総菜売り場にある物じゃありませんよ。「永谷園」さんの言うところの「五目」を調べてみようじゃありませんか。


 

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