●最強の食堂も登場
沖縄の食環境の独自性を感じさせられたのが「Aランチ、Bを飛ばしてCランチ」の回。安藤さんが「海賊の宴会みたい」と評したように、普通の食堂で出てくる定食の量がすごいのだ。
押さずにはいられなくなるボタン
券売機のメニューには「最強ランチ」なるストレートなボタンがある。看板メニュー的なものなのだろうか、注文して出てきたのは期待を裏切らない充実度の定食だった。
ハム・カツ・タマゴといった構成からすると、海賊というよりは山賊だろうか。480円という価格設定も含めて、やはり沖縄の食堂はすごい。
どんどん掘ってみたくなる沖縄の食堂鉱脈、取材の事前調査で580円でステーキセットが食べられる店があると知った。
今回訪れたのは「軽食の店ルビー」。軽食と大きく書いてあるので少し心配にもなったが、メニューを見て不安は消し飛んだ。うな丼、焼肉定食、スキヤキなど、重量級のものが居並んでいる。これで軽食を名乗るというあたりにも、沖縄の食堂フィーバーが感じられる。
メニューの中には「ステーキランチ 580円」との表記もある。どんなものが出てくるのだろうか。
出てきたのは誰が見てもステーキというステーキランチ。厚みもペラペラという感じでは決してなく、大人の男の手のひらと並べても遜色ない大きさがある。このコストパフォーマンスはなんなんだ。
火の通り具合も中がほんのり赤くほどよい感じ。山賊だろうが海賊だろうが満足だ。
また、牛丼チェーンの吉野家でも沖縄ならではのメニューが食べられると知ったのは「吉野家でタコライスが食べられる」の回。沖縄ではポピュラーなタコスのごはん版・タコライスが吉野家にあるらしいのだ。
事前に地図で調べたあたりを探索、大体の目安をつけてオレンジの看板を頼りにしていくと、大腸・肛門クリニックについてしまった。
クリニックのことは忘れてうろうろしていると、吉野家を発見。先の記事のときとは違って店の外に大きくタコライスをアピールする掲示などはないが、店内のメニューにはちゃんとタコライスがあった。
店員さんに聞くと、タコライスは期間限定ではなくレギュラーメニューとしてそろえているとのこと。今日は牛丼を忘れ、タコライスを注文。
380円という吉野家ならではの手ごろな価格で食べることができ、味のほうもハットしてグゥー。これからも忘れかけたタイミングでこのフレーズを使っていきたい。