なかなかあきらめようとせず、小遣いを少しづつ消費していく。
こんな子供のころにも、射幸心というものはすでに自然に芽生えているものなのだ。自分のときも、目の前に300円でも10000円でもちらつくと、なかなかやめることができなかった。
消費の時代とはいえ、300円は大きいですよ、子供には。夢も広がる。まあ、その夢も、型抜きの突然の亀裂で終わってしまうわけだが。
中には、親を引っ張ってくる子供もいる。強力な後ろ盾出現だ!「お母さんも、ふだん金、金、言ってるんだからさー」と、親を説得しようと子供もいっちょまえな口をきいている。 |