表に出ました
グラウンドでの慣らしを終え、よくわからないがいける気がしてきたので町へ出ることにした。ここからがいよいよ実戦ということになる。果たして障害物をよけずに飛び越えることはできるのか。
グラウンド内とは違い、町は障害物で溢れていた。これらをいちいち避けて歩いていては無駄が多すぎる。まっすぐ行こう、飛んで。
まず目の前に現れた進入禁止の柵。実測値92センチ。バイク進入禁止と書いてあるが、人飛び越し禁止とは書かれていない。飛んでみよう。
1メートルを超えてきました
近くに少し高めの柵を見つけた。実測値107センチ。ようやくメートルを超えてきた。
これまでより助走を少し延ばして地を蹴った。
助走中に前を見るとかなりの威圧感があった。飛べなかった時のことを考えると恐ろしい。たぶんマンガみたいに植え込みに突っ込むことになるのだろう。
しかし実際に飛んでみるとそれも杞憂だっということに気付く。
いよいよ高くなってきました
次はフェンスだ。測ってみたら114センチだった。いよいよ限界値に近くなってきた。
1度目のジャンプは失敗に終わった。というかまったく飛べなかった。助走で向かっていくときにすでに怖かったのだ。高さにではなく恐怖心に負けた。
2度目でフェンスの上に飛び乗った。感覚からいって高さはクリアしている。あとは恐怖心を捨てて前に出ようという勢いが必要だ。
そしていよいよ執念の3度目。斜めに助走をかけ一気に飛んだ。最後の最後で尻がかすったような気もしたが、写真を見る限り高さ的には飛べているようだし、これでクリアと判定したい。
いろいろ飛びます
次は植物だ。南国を象徴する植物、ソテツ。葉と幹の表面がとがっていて硬いので、失敗して突っ込んだら植物よりも僕がやられるだろう。
近づくとかなりでかく見えるのだけど、実際に高さを測ってみると一番高いところでも120センチは超えていないようだった。これならばいけると思う。
ソテツ、ちょっとかすったが痛くなかったのでクリア。
ところで今回もいつもどおり三脚を使ってセルフタイマーと連射モードで撮影をしている。タイマーをセットしてから助走開始位置まで走ってそのまま助走、そして飛ぶ。はっきりいってこれまでのどの撮影よりもタイミングを計るのが難しかった。しかしその甲斐あってか、このソテツを飛んでいる写真は自分でもかなり気に入っている。たぶん年賀状に使うと思う。
次のページでいよいよ大物登場です。