まずは体を慣らします
やってきたのはグラウンド。はじめから世に出るのは怖いので、まずはここで体を慣らそうというわけだ。
体調は万全だ。靴もマラソン用の一番軽いやつを履いてきた。さあ、飛び越えようではないか。
何から飛ぼう
まず目に付いたのがトラック内に設置されていた看板。高さを測ってみると50センチ強だった。僕のポテンシャルからいって敵ではないことは明らかだが、手始めに飛んでみることにした。
飛んだ、というよりまたいだ感じだ。余裕過ぎて面白くない。
もっと高いやつはいねえのか。
難しいかと思っていたが、意外とあっさり飛べてしまった。
さて楽しくなってきた。いつも使わない筋肉を使うというのは実に気持ちがいい。体が新しい方向へ進化しているような感じだ。人はいつか空を飛べるようになるかもしれない。
次々とクリアしていきます
グラウンドを見渡すと隅の方にサッカーのゴールが置かれていた。見たところいい感じの高さだ。
高さ92センチ。なんだ君、高そうに見えて意外と1メートル無いのか。
しかしゴールの内部が狭くて助走区間を取り難いというハンディはある。油断せずに飛んでみよう。
余裕だ。写真を見てもまだ30センチ近く余裕があることがわかる。
グラウンド内には意外と飛ぶものが少なかった。走るための場所なので、そんなに障害がたくさんあっても困るわけだけど。
とにかく自信は付いたので町に出たいと思う。