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ロマンの木曜日
 
韓国のテレビに出ます
テレビの取材を受けるVIP

今年の8月18日に掲載した「VIP気分を味わってみる」というコネタについて、韓国のテレビ局から問い合わせのメールをいただいた。

「VIP気分を味わうという記事を見ました。この方は実在する人物なのでしょうか?
それとも実験でやってみたのでしょうか? ご連絡をいただければと思います。」

もちろん実験でやってみた訳なので、その旨を返信すると更に、

「現在、KBSテレビでは『不思議なアジアの人物、できこと』という番組を制作中です。11月から始まる新番組で、毎週日曜日の朝9時40分から放送されます。今回の記事『VIP気分を味わう』が、実験である事を知り、是非取材させていただければと思います。」

と連絡をいただいた。
ネット上の記事を転載しつつ簡単に紹介する程度だろうと思い、気軽に引き受けた。

が、しかし。
後日、丸1日かけて執拗な取材を受ける事となってしまった。

以下がその顛末である。

(text by 住正徳

韓国KBSテレビからの問い合わせ


韓国のテレビ局がやって来た

メールでのやりとりの翌日、プロデューサーのジュンさんとコーディネーターのイーさんが早速僕の事務所にやって来た。

そもそも、何で「VIP気分」の事を知ったのだろう?
聞くと、韓国のサイトで「VIP気分」が取り上げられてるのを見て、僕に連絡をしてきたという。

NAVERという、韓国で1、2のニュースサイトですよ


NAVERで紹介された記事の出力

この記事だけを頼りに日本までやって来て、写真と同じ人物を探す。という設定で番組にしたいという。

更に細かい構成についてジュンさんから説明があった。ジュンさんは日本語が話せないので、イーさんが通訳してくれた。その内容をまとめると以下だ。

・記事の出力を持って、韓国のテレビが僕の事務所までやって来る。
・でも僕は留守にしている。
・スタッフに聞くと、僕はホテルでチェックインしている所だという。
・ホテルに向かうと覆面レスラーの格好をした僕がいる。
・「これはあなたですか?」とVIP気分の記事を僕に見せる。
・僕はそれを認め、実際にVIP気分の記事と同じ事をやってみせる。
・ついでにコピーロボットのネタも再現しましょう。

僕が過去にやった企画を調べ、この様な構成を考えたらしい。カメラの前で「VIP気分」「覆面レスラ−」「コピーロボット」のネタを再現しろと言っている。

「いや、もう1回やるのはちょっと……」
ネットの写真を流用する形でお願い出来ないか、交渉したが聞き入れてくれない。


冒頭シーンの撮影

「じゃあ、事務所のシーンを撮りましょう」
聞き入れるどころか、早速、弊社のスタッフをつかまえて演技指導をしている。

「住はホテルでチェックインしてますが」
と、自然に対応する様に言われている弊社スタッフ。

ホテルでチェックインしている、という用事自体が不自然な訳なので、それを自然にしろという方が酷だ。結局、3回くらいダメ出しされていた。


自らやってみせるプロデューサー

「じゃあ、次は一流ホテルへ行きましょう」

覆面レスラーは一流ホテルにチェックイン出来るのか?
あれをもう1回やれと言っている。


事務所内を案内するシーンの撮影中


 

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