それぞれの場所で再現する度に、「何でこんな事してますか?」と質問される。
プロデューサー的には「周りの人たちの驚く顔が見たくて」という答えが欲しかったらしく、最終的には「まだ季節は早いですけど、サンタクロースの様な気分でやってます」と言わされた。
そして、ここまでの撮影を終え、プロデューサーには不満が残った。
「周囲の人たちの反応が欲しい。日本人は無関心過ぎます」
韓国で同じ事をやったら、たちまち人だかりになって大騒ぎになるという。そんな絵が欲しいと言う。
そこまで訳してもらった後、コーディネーターとプロデューサーが韓国語で打ち合わせを始めた。
この韓国語での打ち合わせの後が怖いのだ。何を要求されるか分からない。
「じゃあ、最後のコピーロボットは人が多い新宿駅でやりましょう」
いや、周囲の反応とか、そういうのいらないんじゃないかなあ……。
と、この時点で僕の意見は独り言にしかならなくなっていた。 |