買い物を終え、再び車で自宅を目指す。笑顔でいるせいか、赤信号にひっかかってもイライラしない気がする。ただ、検問があったりしたらまずいなとは思う。
当日は台風が接近していたこともあって、窓の外に見える海はかなり荒れ模様。
でも笑顔
激しくうねる海におののく私。自然の威力を前にして様々な思いが去来するが、とにかく今日は笑顔でいなくてはならない。
●シーン5:笑顔で青汁&激辛
検問にひっかかることもなく無事に家へ到着。気持ちにゆとりがなかったこともあってか、家に着いて初めてのどが渇いていることに気がついた。何か冷たいものでも飲みたい。
何かないかと冷蔵庫をあさってみたところ、目についたのは青汁。いつだか人からもらったものだ。
ただこれ、前に飲んだことがあるので知っているのだが、個人的にはおいしいとは言いがたい。健康にいいんだと自分に言い聞かせることで、なんとか飲んだという記憶がある。
いや、何を言い訳がましく言っているのか。自分の笑顔の試金石ではないか。
まだ大丈夫
大丈夫、のども渇いているんだし。自分を信じろ、きっといける。
なんとか持ちこたえろ、自分
ああ、やはり笑顔とは言えない一瞬があってしまったかもしれない。ただ、ここでくじけてはいけない。ここを踏ん張って乗り切れ、これまでだっていろんなことに耐えてきただろう。