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特集


ひらめきの月曜日
 
粘る食べ物選手権

●第一種目「距離」

やはり、粘りというからには、その長さ(距離)を競わせなくては始まらない。そのための下準備として、まずは手芸店へと赴いた。


2.5メートル分の黒い布を買ってきました
チャコペンシル(印付け)。時間が経つと自然に消えるらしい。素晴らしい

一体なにをしてるのか? とお思いでしょうが、えー、なんというか、これはいわば「フィールド作り」です。

粘りを測定しようにも、部屋がベージュ色の砂壁では伸びた粘りが見えづらい。壁が保護色になっている。粘り系の皆さんだけに、クレームがついたら相当ネチっこいだろう。特に納豆あたり、うるさそうだ。

そこで、この黒い布を天井から下げ、チャコペンシルで目盛りを記入、黒をバックに競技を行うことによって、伸びた粘りの糸をハッキリ正確に目視しよう、という作戦なのである。


天井に画鋲でとめました

さすがに「こんな高さにまで達するツワモノはいるのか?」とは思うが、念には念を入れたい。

さて、フィールドは整った。野球で言うならグラウンドに水が撒かれ、サッカーなら芝生の状態は万全、といったところか。

では、プレイボール!(またはキックオフ)

 

●納豆

まずは納豆から始めよう。いきなり優勝候補の登場です。


100回混ぜたところ
400回まで混ぜて、状態を見ます

混ぜるたびに、豆の周りに白いネバネバが増えていく。思わず「もっともっと!」と混ぜたくなるが、あまり混ぜすぎると糸を引かなくなることが分かっていたので、ここは慎重に様子を見ながら混ぜた。


うむ。この状態で測ってみよう

お皿を黒い布の下に持っていき、納豆を箸で持ち上げる。

おおお、伸びる伸びる

 

納豆を持ったまま、箸を徐々に上げていく。なかなか順調な伸びを見せる納豆。さすがだ。

しかし30センチラインを通過した頃からだろうか、急に糸が弱くなった。まるで「蜘蛛の糸」のように極端に細くなってしまい、60センチよりも手前でプッツリと切れてしまった。


切れたところ

納豆の記録、約40センチ。…意外に伸びないものである。

 

甘かった大会運営

実はここで、この競技を行うに当たって問題が発生した。箸で持ち上げるのも、その様子を写真に収めるのも、全て1人で行わなければならないのだ。これはつらい。無理がある。「伸びた!」と思ってシャッターを切っても、左手で撮った写真はブレブレだ。タイミングもズレズレ。

審判と撮影(ちなみに主催と後援も)が同一人物では、大会運営がうまくいかないのも当然かもしれない。撮影係として友達を呼びたかったが、時計は午前2時を指している。

そんなわけで、以降、大会はダメな方向へと一気に加速していくのですが、それでもよろしければ、続きをご覧ください。


 

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