光ファイバーだけれども…
東急ハンズにあった光ファイバーは、データ通信用ではなく装飾用のものだった。自由な形に変形させて光源装置に取り付け、お洒落に「光」を楽しむ為の光学繊維だ。
データ転送用のものとは別物なのだが、これも一応光ファイバー。今回はこの光ファイバーを使って長距離の糸電話を実現させたい。
紙コップの底に穴をあけ光ファイバーを通し、あっという間に作業は終わった。 コップに通した光ファイバーは口径1ミリで長さ30メートルのもの。ちょうどBBフェスタの会場で許された長さである。
片方を林さんが持ち、もう片方を僕が持ち、ゆっくりと離れて行く。慎重に離れていかないと光ファイバーがからまってしまうのだ。
光ファイバーは透明なので、写真では確認しづらいが、二人の間にはちゃんと光ファイバーが通っている。
お互い片手を上げて、準備が整った事を確認。 まずは林さんからしゃべる。
林「もしもーし。きこえますかー」
おっ、ちゃんと聞こえる。 2年前の市外通話の時よりも鮮明に聞こえるのは、やはり光ファイバーのおかげだろうか。
今度は僕が声を出す。
住「子供が寄って来てー、危ないですねー」 林「あっ、本当だー。ちょっと線を下げましょー」
林「住さんのー、右側にー」 住「えっ?右側にー?」 林「仕事をー、さぼってる人がー」
住「あっ、本当だー。仮眠中みたいですー」
少し抑え気味に声を出してもちゃんと伝わった。
光ファイバーで糸電話、30メートルバージョンは見事成功した。 これでBBフェスタ当日は何とかなりそうだ。
光ファイバーがまだ残っていたので、最後に光ファイバーの特性を利用した糸電話を作る事にします。