勝手に議事録 :: デイリーポータルZ

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チャレンジの日曜日

■兄妹の会話

さて、これまでの議事録では、自分は記録係に徹して発言することを控えてきた。新入社員の頃議事録を任されたときはまさにこんな感じだった。しかし、実際は自分も発言し、自分で議事録を書く、ということが多い。そう、一番書きづらいのは自分の発言だったりする。「あーこんなこと言うんじゃなかったな」っていうところには大幅な修正が加えられたりとかして。

最後に自分の日常会話を議事録にしてみようと思う。夕食時における妹との会話だ。

兄と妹の夕餉。左が「第３のビール」右が「第２のビール」

「あー、ビール飲もう、ビール」
「あるよ」
「ビール」
（冷蔵庫覗く）
「あれ、なにこれ」
「あ、それ大豆」
「あー」
「あれ、第３のビール」
「第３のビール」
「スーパードライみたいだよ」
「大豆のやつ。大豆でできてる」
「スーパードライみたいだよ」
「あっちは第2のビール」
「あはは」
「第３のビールと第２のビール」
「ふふふ」
「第１はない」
「あはは」
「安いんだよね」
（略）
「おにいちゃん、あれだっけ」
「ん」
「あれ、ボーダフォン」
「そう、うん」
「あの、あの人」
「どの、あの」
「あれ、コマーシャルに、ボーダフォンの」
「あー」
「きもちわるいよね」
「あー」
「あのひと」
「フォルダー5」
「元フォルダー5」
「あの人出てるよね」
「なんかきもちわるい」
「フォルダーだ」
「うん」
「5じゃなくて」
「そうなの」
「5はおんなのこだけ」
「あれさ」
「あの人変声期でいなくなったんだっけ」
「あれさ、いまだったら『フォルダ』だよね」
「あ、うん」
「『フォルダー』じゃなくて『フォルダ』のばさない」
「あはは」
「フォルダ」
「『サーバ』とか」
「サーバ」
「『サーバ』とか『ルータ』とか」
（略）

議事録を通して、図らずも大山兄妹の何かが浮かび上がってきてしまった気がする。あまり浮かび上がるべきでない何かが。

ぼくはいままで仕事で行ってきた多くの会議に対して「ろくな会議じゃないなあ」と舌打ちしてきた。何も決まらない会議が多すぎる、と。しかしこうして勝手議事録を作成してみると、そんなことはないのではないかと思える。結論としては、日常行っている会話に比べれば、会議ってちゃんとしてる。

なお、定期的に行われているDPZライターによる企画会議の様子を議事録にしてみようかとも思ったが、やめておいた。

上記最後の結論が揺らいじゃいそうだし。

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ウラ