揚がった姿の見事さに興奮して完全に取り乱しているが、味の方はどうだろう。たっぷり豚カツソースをかけて、いざ試食。
……ん? 何だろう。どこかで食べたことがある味がしますよ。そうだ、これ駄菓子屋のカツだ。ビッグカツとかアイドルカツ、味はほとんどあの味。
けれど肉厚で、食感はまたもモチモチ。まさか肉の味はしないが、これはこれとしてとても美味しい。
ステップ3・分かったこと
・パン粉を付けて揚げると肉みたいな見た目になる
・衣付き揚げパンは駄菓子を高級にしたような味 |
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ただ揚げるにしても、衣を付けるという一工夫をすることで食パンの新しい一面を見ることができた。
ということは、普段するトースト、つまり焼きの作業にも一工夫してみたら何か起こるんじゃないか。
ステップ4・肉みたいにパンを焼く
思いつきで進む今回の取り組みです。続いてはパンを焼いてみようと思う。といっても、普通にではなく、肉のように焼いてみたい。
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焼き肉の支度です |
そうです。焼き肉、もとい焼きパンです。パンを肉として扱うのだ。パンはその心意気にどう答えてくれるだろう。
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見慣れない光景 |
じゅうじゅう音を立てて焼かれ行く肉や野菜に比べ、食パンは静か。菜箸でさっとひっくり返してみる。気分は焼き肉なのだが、返したパンは見事にただトーストされただけだった。こんがり。普通にトースターで焼いたのと変わりない。あたりまえか。
しかし、ここは焼き肉テイストで。仕上げにタレを付けて食べてみる。これで一気に普通のトーストから焼き肉への離脱を図る。
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油揚げみたいになってますが |
食べてみます。
……なるほど。
ステップ4・分かったこと
・焼き肉のタレは美味しい
・肉が食べたくなる |
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食パンは基本的にどんな味にも適応する柔軟な食べ物だ。当然焼き肉のタレにもよく合った。が、食べているとどうしても肉が恋しくなるのだ。
ティッシュペーパーを肉に見立てて焼き肉やしゃぶしゃぶをやったという貧乏伝説をどこかで聞いたことがあるが、それに近いことになってる。
もう少し前向きに食パンを利用できたらいいんだけどなあ。気合いを入れて、最後にもうひとふんばりしたい。揚げ、焼きときたからには、次は炒め物だ! |