もちろん1ページ目で竹内さんがおっしゃるとおり、本来はウサギが野放図にはね回っているのは危険なことであるのかもしれない。河原をこういうかたちで占拠するのも、恐らくは違法な行為にあたるのだろう。
しかしそれらを考慮してみても、この場所がなくなってしまうのは 少し寂しい気がする。至るところにウサギがピョコピョコと跳ね、ここにいる人々はみな笑顔でそれを観て、気軽に隣の人とおしゃべりに興ずることができる。しかも、普段なら決して近寄らないであろう仮設住宅の周りでそれが繰り広げられているなんて、なんて素敵なことなんだろう。
そんな素敵な場所を、僕は他にしらない。
竹内さんたちの苦労を思うと、こういうことを書くのは少し申し訳ないような気もするが、なんとかして、この場所を維持していくことはできないのだろうか(もちろん、危険性をなくす必要はあるが)。
でも、そこにあること自体がそもそも違法なんだから、と、そんな声も恐らくはあるだろう。けれど、ここに集まっている人たちの顔をみていると、法律よりも大切なことがあるような気がしてならないのは、僕が間違っているのだろうか。
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ウサギを抱くことも可能です。
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