デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


はっけんの水曜日
 
お灸でよみがえる

よもぎ発見。

まずは材料探しから

よもぎを探して朝の公園をうろつきまわった。よもぎなんてどこにでも生えていそうな気がしていたのだが、探すと意外とないものだ。沖縄ではよもぎのことをフーチバと呼び、そばに入れたりしてよく食べる。もしかして野生のやつは生えていてもすぐに取って食われてしまっているのかもしれない。

不安を抱えつつよもぎを探して朝の公園をふらついていた。もうあきらめてスーパーで買おう(実はスーパーでも普通に売られている)と思っていた矢先、ふと足元を見ると生えていた。いやまじで仕込みではなく自然にいきなり見つかったのだ。僕は確実に導かれている(お灸に)、そう思った。

ありったけ摘んできました。
レンジにかけるとすごい煙が。すでにお灸らしさの片鱗が見えます。

 

乾燥するとかなり量が減ります。

モグサ作ります

それでは自家製モグサ作りを始めたい。まず摘んで帰ったよもぎの葉を電子レンジでチンして乾燥させる。本当は自然乾燥がいいらしいのだが、ここは時間短縮のため文明を使わせてもらった。次の工程からかなり古代っぽくなるので許してもらいたい。

乾燥させたよもぎの葉を今度はすり鉢ですりつぶしていく。よもぎの葉は裏側に白く見える繊維質を取り出してまとめるとモグサとして使用できるようになるらしい。かなり地味に、だけど一生懸命によもぎから繊維を取り出す。

これをひたすら磨り潰して
繊維が分離してきます。
さらに手で揉んで繊維同士を絡ませます
なんだかそれっぽくなってきました。

 

磨り潰したよもぎを今度は手で丁寧にしごいていく。こうして繊維質と葉の緑の部分とを分離していくのだ。この作業を延々1時間くらい続けていくと、よもぎの繊維が絡み合って毛玉みたいな塊が出来てきた。これがモグサ、なのだろうか。

自家製のモグサらしきものは出来たが、これを作る過程でかなり肩がこった。この肩こりを作ったモグサで癒すなんて、なんだかすでに出口のないお灸サイクルに取り込まれてしまっている気がする。恐るべし、お灸。



 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.