デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


ちしきの水曜日
 
カカシをつくってみる

040806_022.jpg (32969 バイト)
ボトムスコーディネート中
040806_025.jpg (27455 バイト)
こんにちは

●できてしまったカカシ

 あとは下半身部分に服を着せて完成だ。蝶のシャツのコーディネートも考えてみたが、ここは無難にジーンズで決めてみた。

 というよりも、あんな服を着させておいて今さら無難もなにもない。はじめのうちはいろいろと着合せてみたが、しばらくやっているうちにコーディネートなどということはあきらめた方がいいということに気がついた。

 ともあれ、カカシは一応の完成。改めて遠目で見ると、その異形ぶりは加速する。

 何かを訴えようとしているようにも見えつつ、それがなんなのかはさっぱり伝わってこないカカシ。これまでのカカシ観を壊そうとしつつ、壊したところに何があるのかはわからない。

 とりあえず、鳥たちも微妙に距離を置きそうではある。

 モデルとなった住さん木像と並べ、改めて眺めてみる。ちょっとポップな感じに仕上がったとも言えるが、木像が持つ内にうずまく感じはとても出せてない感じがする。改めて林さんのお父さんの作風のすごさを見せつけられた感じだ。

040806_032.jpg (26475 バイト)
期せずしてファニー
040806_049.jpg (14258 バイト)
並べたことでなお輝きを増す木像

040806_030.jpg (28095 バイト)
正直に申告
040806_035.jpg (26969 バイト)
きみならうまくやっていけると思う

●地味にカカシ革命

 できあがって柱にくくりつけてみたカカシ。製作当初は怪訝な表情を隠さなかった係の方も、完成したカカシを改めて見ると「なんだかいいね」と言ってくださった。

 元となった木像の独特な雰囲気が十分に再現できたとは言いがたいが、その分親しみやすさみたいなものはかもし出たかもしれない。

 予想してなかったのは係員さんに「名前をつけてください」と言われたことだ。そう言われても困るのだが。いや、モデルがはっきりしているから困らないか。

 そういうわけで、正直に「住さん」と命名。

 係りの方が見守る中、マジックで書きながら沈黙に耐えられず「こういう顔の知り合いがいまして…」などと言い訳がましく言ってしまった。これには異論もあると思う。申し訳ない。

 先輩カカシたちと並んでいる姿を見るにつけても、なかよくやっていけそうな気がする。

 このカカシは後日施設の裏にある田んぼに展示されると聞いたので、日を改めて田んぼでの勇姿を見ることにして施設をあとにした。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.