●できてしまったカカシ
あとは下半身部分に服を着せて完成だ。蝶のシャツのコーディネートも考えてみたが、ここは無難にジーンズで決めてみた。
というよりも、あんな服を着させておいて今さら無難もなにもない。はじめのうちはいろいろと着合せてみたが、しばらくやっているうちにコーディネートなどということはあきらめた方がいいということに気がついた。
ともあれ、カカシは一応の完成。改めて遠目で見ると、その異形ぶりは加速する。
何かを訴えようとしているようにも見えつつ、それがなんなのかはさっぱり伝わってこないカカシ。これまでのカカシ観を壊そうとしつつ、壊したところに何があるのかはわからない。
とりあえず、鳥たちも微妙に距離を置きそうではある。
モデルとなった住さん木像と並べ、改めて眺めてみる。ちょっとポップな感じに仕上がったとも言えるが、木像が持つ内にうずまく感じはとても出せてない感じがする。改めて林さんのお父さんの作風のすごさを見せつけられた感じだ。
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