ミキサーがないばかりに
さて次の工程であるが、ここを過ぎれば楽しい作業ばかりなのでがんばろう。
2.15から20分煮る
3.水といっしょにミキサーにかけ粉々にする
4.タライに入れ十分に水を張る
「紙を煮る」という、やり慣れない作業におののく。煮ながら思わず匂いを嗅いでみたら、味噌汁の匂いがした。よく考えたら、単に鍋に染み付いていた匂いが溶け出しただけだった。
煮上がったら冷ましてミキサーにかけるのだが、あいにくミキサーなど持ってないのですり鉢で。しかし意外にわら半紙が溶けにくく、非常にてこずる。
そしてすりあがったものをタライに入れるが、タライ役として四角くてちょうどいいのが衣装ケース。引越しであまったものを使う。衣装ケースに並々と水を注いでいくのはすごい違和感だ。
ないない尽くし
そして和紙作りのメイン、あの「ゆさゆさゆらす木枠」を作る。早くゆさゆさしたい。このために始めたようなもんだ。
5.細木で枠を作り、網状のものを貼り付ける
6.タライのなかでゆさゆさゆらしてすくい取る
7.水気を吸い取る
細木は割り箸で代用。網も寿司用のすだれで。そんなことどこにも書いてなかった気がするが、まあなんとか紙になってくれると思う。
さて、ゆさゆさする。
やはりコツがつかみにくい。なかなか紙の成分が均等にゆきわたらない。しかしこの水はねっとりしていて、服や腕に飛んだ飛沫がそこで乾いて紙になっていく。紙の繊維がまんべんなく溶けているのだ。ネクターか。飲んだらかなり便秘に効きそうである。
厚めにすいて引き上げ、木枠を外し、上から別のすだれをかぶせ、タオルで挟んで水気を吸い取る。
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