スミ「さっきから、背後に子供の気配を感じるんだけど……」
そおっと振り返る田辺君。
タナベ「うん。子供がいる」
スミ「一番前に来たいのかな?」
タナベ「場所変わってあげたら?」
スミ「やだよ。ナベが変わってあげたら?」
タナベ「ほら、俺、奥だからちょっと出にくいんだよ。」
スミ「っていうか、この前、小田急線の各駅で運転席にかぶりつきの子供がいて、あまりに興奮したのか、おしっこもらしちゃって」
タナベ「あ、本当」
スミ「うん。お母さんがポケットティッシュで処理してたけど」
タナベ「って事は、この席座ったら大変な事になるな」
スミ「うん。放っておこ」
しばらく経って子供は自分の席に戻っていった。
こう見えてもおじさん達仕事中だから、ごめんなさい。
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