デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
リサイクル工場でやりたい放題!

蛍光灯を粉々に

この工場で普段行われていることを体験する。工場の人にとっては日常的で珍しいくもないことだと思うけれど、僕にとっては初めての体験。いくつになっても初体験はドキドキするものである。


まずはこの蛍光灯をつぶします

スーパーや教室、病院などどこに行ってもある蛍光灯。もちろん寿命があるわけで、ある程度すると光らなくなる。それらはどうなるかというと、ここで粉々に潰して次の過程(北海道)へと運ばれていくらしい。いろいろな過程を経て、無くなっていくのだ。


専門の機械で粉々にします!

粉々にする方法はブロックに叩きつけるとかではなく、それ専用の機械がある。世の中にはいろいろな用途の機械があるのだと当たり前なのだけれど驚いた。短い蛍光灯も長い蛍光灯も、丸い蛍光灯もこれ一台で粉々に。一家に一台欲しくはないけれど、体験はしたい機械だ。


こんな長いのも

丸いのもこれ一台で粉々に

機械に蛍光灯を入れると、ガラガラドシャーンという、漫画での夫婦喧嘩の描写のような音をたてる。これが実に心地がよい。

この日初めて高校の窓ガラスを割る不良の気持ちを理解した。人間誰しもどこかに破壊衝動のようなものがあるのではないだろうか。それを見事によい方向で叶えてくれるのだ。


粉々になった蛍光灯はドラム缶にたまる


ドラム缶開け

蛍光灯がたまるドラム缶も、もともとは洗剤が入っていた廃棄物。それを開けて蛍光灯用のゴミ箱へと変わるわけだ。開ける方法は自宅でパイナップルの缶詰を開けるのと同じ。それの大きいバージョンである。小人になったらこんな感じなのだろう。


缶切りの大きいバージョンで、ドラム缶を開ける

すいすいと開いていく様が何だか気持ちがいい。上手くなると一個5分ほどで開けることができるそうだ。僕は初体験なので、生まれたての子馬のようなおぼつかない感じで、えらく時間がかかった。そして、開くと洗剤のいい匂い。鼻が喜ぶ。


粉々になった蛍光灯


ガラスを割る

あらゆる廃棄物がここに集まるわけで、この日は電車の窓もあった。割っていいそうだ。荒れる高校生はここで働けばいいと思う。ちなみに社員の4割は女性だそうだ。その女性がもれなく美人。本当に来てよかったと思った。


これを割っていいそうだ

快感!

最後は本日のメインともいえる鉄をプレスする作業を体験させてもらう。今までの作業の中で一番派手! 普通に生活していたら絶対に体験できない。死ぬ前の走馬灯候補に挙がる作業だ。


ど〜ん


鉄をプレス!

鉄をプレスして鉄のブロックにするのがこの作業。ゲームセンターにあるUFOキャッチャーのような感じだ。これを体験できるというのだから、工場ハックに来てよかったとつくづく思う。


体験できます(中にいるのは僕と工場の方)

磁石で鉄を集めてプレスする機械に鉄を落とす。書いてしまえば簡単な作業のようだけれど、大きな機械を操らなければならない。もちろん操作は難しいのだけれど、工場の方はノリのいい曲でドラマを叩くような滑らかさでいくつもあるレバーを操作していた。


レバーとか全然見ずに前だけを見て操作していた

全部はムリなので、簡単なところを体験させてもらうのだけれど、この機械の中に入れただけでも嬉しい。ロボットのパイロットになった気分だ。中学時代にこれをやっていたら、将来の選択肢の一つに入ったのではないだろうか。目が輝きすぎてドライアイ気味だった。


絶景!

おいしいところだけ!

知らない世界をのぞくのは楽しかった。さらにそれのおいしいところだけを体験させてもらえるわけだからたまらない。あまりの楽しさに900枚ほど写真を撮っていて、あの時の僕は本当に興奮していたんだろうと思う。工場見学にはまったかもしれない。

壊し放題だったのでいろんなものを壊した!


< もどる ▽この記事のトップへ つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.