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はっけんの水曜日
 
リサイクル工場でやりたい放題!

バイクもCDもスタジオも……!?

この量り売りシステム、確かに魅力的。

広大な工場の敷地内に、とにかくすさまじい量の廃棄物が置かれているのだけれど、そのほとんどが売り物だと思うと、とたんに全てが宝の山に見えてくるのだ!


スノーボードやスキー板も量り売り!

このバイクも量り売り!

まあ、バイクくらいのデカイものになっちゃうと、さすがに量り売りの方が割高になっちゃうとは思うけど。

テキトーに分解して、使えるパーツだけ買うというのが正しい利用方法でしょうな。

ボーリング玉なんかも……おそらくコレも、やたらと重いのでフツーに買うより割高になっちゃうんだろうなぁ(こういう、明らかに量り売りの方が割高になってしまう物の場合は、テキトーに値引きしてくれるみたい)。

大量のCD&DVD発見! 市販のCDもCD-Rも一緒くたになってバンバン突っ込まれている。このジャンク感が楽しいねぇ。

CDなら1枚当たりの重量も軽いし、いい物があればかなりお買い得なのでは!? とハンティングしていると。

おおっ、普通に買ったら10万円近くするプロ用ソフト「Adobe Illustrator」だっ! ……と思ったら、CD割れてた。しかも10年以上前のバージョン。

まあ、うまい話なんてそうそうないよね。


さらには投票箱なんかも。こういう物もちゃんとリサイクルに出されてるんですな

おっ、色鉛筆。古そうだけど、重量は軽そうだから量り売りだったらお得な商品なのでは……

と思ったら中身ナシ。もちろんコレも金属としてリサイクルされます

業務用の冷蔵庫やら何やらが大量に……扱ってる商品(?)のバリエーションが広すぎて、IKEAよりも楽しいッ! ……使えるかどうかは知りませんが

そして、膨大にある廃棄物の中でも一番インパクトのあったのがコレ!


えーっと……

ラジオのサテライトスタジオ!

最初「こんなところにサテライトスタジオがあるんだー」と思っていたのだけれど、実はこのスタジオ自体が丸ごと廃棄物だったのだ。

こ……コレも量り売りで売ってもらえるのかなぁ?

そして工場内では、量り売りで色んなパーツを買い込んだ人たちが工場の設備を使って工作をはじめていた。でも、いきなり溶接って……工作のレベルじゃないよ!

さすがに、ここまで本気の工作はマネできそうにないので、ボクらはリサイクル体験の方に行ってみることに。

 

発泡スチロールが塊に


さて、こちらは発泡スチロールのリサイクルコーナー

こういう梱包とかに使用された発泡スチロールをリサイクルしていきます

発泡スチロールのリサイクルって、どうすりゃいいのかというと……。


とりあえずこの機械にボンボンぶっ込むだけ!

どうせ溶かしてリサイクルするものなんで、多少端っこが欠けようが割れようが関係なしでゴーカイにボンボンぶっ込んでいく。いやあ、爽快!

ボンボンぶっ込まれた発泡スチロールは機械の中で溶かされて、この箱の中にたまっていくって寸法だ。

湯気が立ちこめてて見にくいけど、溶けてドロッドロになった発泡スチロールが、箱の底からニュニュニューッと出てきている。

で、箱の中いっぱいにたまったドロドロを冷やすと、こんな塊が完成するの

発泡スチロールがこんな塊に……。

この塊、見た目は発砲スチロールと同じ色なので軽そうなんだけど、手に持ってみるとズッシリしてメチャクチャ重い&カッチカチ! それだけ高密度で詰まってるってことなんでしょうな。


こんなに積み上がった発泡スチロールが、塊5個くらいになっちゃうというからビックリ

ちなみに、溶けたばかりの発泡スチロールはアッツアツなので、しばらく水につけておくそうだ。ちょっと豆腐っぽいねぇ。

しかも、すぐに冷やさないと、再びモコモコ膨らんできちゃうらしい。


これは、冷やすのに手間取ってちょっと膨らんじゃった発泡スチロール

 

プチプチの本気を見た

続いてやって来たのは、エアキャップをプレスするコーナー。


エアキャップ……いわゆるプチプチってヤツですな

リサイクルに出すにあたり、このまんまだとムダにかさばっちゃうので、プレスして小さくまとめるのだ。

つまり、プチプチを思いっきりつぶすってことかな?


またもや、こちらの機械にプチプチの山をボンボン突っ込んでいきます

すると、こちらでぎゅーぎゅープレスされます

プレス機でプチプチの束をギュギューッとつぶしてコンパクトにするんだけど、その時にものすごい破裂音が!

大量のプチプチを一気につぶすと、こんなに激しい音が鳴るのか! プチプチの本気を見たよ。

で、機械の中に入った状態で、ヒモで縛っていく。

ここでキッチリ縛っておかないと、機械から出したとたんにプチプチの反発力でバーンとはじけてバラバラになってしまい、最初からやり直し……ということになってしまうんだとか。そんなに強いのか、プチプチの反発力。


頑丈な扉を慎重に慎重に開けていくと……

ドーン! 早くもグングン膨らもうとしてます

ニュニューっと押されて出てきました。プレスすることによって10分の1くらいのサイズになっているみたい

 

はじめまして、ハードディスク

さて、こちらは機械の解体コーナー。廃棄されたパソコン等のメカを自由にバラバラにしていいのだ。

ボクも子どもの頃、いたずらに時計とかを分解して、元に戻せなくなり親からぶん殴られたクチ。こういう作業はコーフンしちゃうぞッ。


もちろん、欲しいパーツがあったら、それだけを抜き出して量り売りしてもらうことも可能

……ということでボクも、ハードディスクの解体にチャレンジ。ハードディスクの中身って大体どんな感じなのかは知っているけど、実際に開けてみた事ってないでしょ?


ユーザーが開けることなんて想定もしていないであろう、キッツキツに締まったネジを強力な電動ドライバーでビーン! ビーン! と外していく

それでは……

オープン!

おおっ! 廃棄されるくらいなんで、かなり古い物なんだとは思うけど、中身はピッカピカ! それだけ機密性が高いってことなんだろうなぁ。

心臓部ともいえるディスク部分が、とにかく鏡のように反射してキレイなの!

しかしこんな小さいディスクに、あんな画像やこんな画像が何千枚、何万枚も保存されていると思うと感慨深いものが……。


ディスクが設置されていた台座部分も何かキラキラしてキレイでした


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