最後の切り札、セクシー作戦
次に試みるのはセクシー作戦。ボイスレコーダーに録音したセクシーなメス猫の鳴き声でオスをおびき寄せたい。
動物の本能に訴えかけるアプローチだ。
動物のオスである以上、異性のセクシーアピールに反応することは充分考えられる。反応どころか、興奮して追いかけまわしてくる積極的な猫がいるかもしれない。
そんなイタリア人みたいな猫がいることを期待してボイスレコーダーの再生ボタンを押してみる。
オスとメスの違いが見た目ではよく分からないので、1か所に固まっていた4〜5匹の群れに向かってセクシーな声を聞かせる。もしこの猫がファミリーだったら、家族の団らん中にテレビドラマがちょっとエッチな展開になった時のような気まずい感じかもしれない。
持ちうる武器の全てを投下しても、大群を引き連れるどころかたった1匹の猫すら従えることができなかった。こうなると煮干しひとつであっさり猫を従えていたべつやくさんや、「猫が神様の島」など多くの猫記事で野良を懐柔しまくっているほそいさんの猫スキルの高さに脱帽せざるを得ない。
ハトで再挑戦
残念ながら、猫を引き連れる夢は叶わなかった。ではハトならどうか?
気分屋の猫に比べ、鳩は素直で欲望に忠実な印象がある。だってエサとかやったらすぐに集まってくるだろう。
ということで、当サイトにおいてこれまで幾多の鳩記事が撮影されてきた多摩川にやってきた。
肝心の鳩の大群を引きつれる方法だが、ここはオーソドックスに豆を選びたい。
用意したのは腰からぶら下げた豆の袋。先端には一粒大の穴が開いており、歩く衝撃で豆がオートマチックに落ちていく仕組みだ。
と偉そうに語るほど大した装置ではないが、手でまくよりも幾分は笛吹き男的な魔術感が出るのではないだろうか。
尻に豆をぶら下げた人間の登場に、鳩も若干色めき立っているように感じられる。
そんな、エキサイトする鳩の群れに飛び込んでみた。