考えすぎて違う方向に一歩踏み出す
もうちょっと違う視点もないかと、7位ではなく、7番目…などと考えていると、ふと徳川七代将軍が頭に浮かんだ。
徳川家の七番バッター、家継だ。
どんな人だったのか失念していたところ、「徳川七代将軍」で検索してみると、「もしかして:徳川八代将軍」と出てくる影の薄さ。さすが七代目。
家継は4歳で将軍になって6歳で亡くなったそうだ。聞いてみればそういう人もいたなあ、という。
七代目も一種の7位だ思ったので(思ってしまったのだから仕方がない)、家継のお墓のある霊廟を訪れると、上の写真にあるとおり門がばっちり閉まっていた。
先程までの流れを踏まえた上であとあと考えると、七代目と7位には大きな開きがある。うん、冷静になれば、ここは来る必要がなかった。
あまり考えすぎないで、もう一度普通のランキングに戻ろう。
7位の街、7位の名物
やってきたのは板橋駅。
ここ板橋区は東京23区の中で7番目に人口が多い区なので来ないわけには行かない。(東京都HP)
板橋区はベッドタウンだ。これといって珍しい風景がみられるわけではない。(でも頑張れば観光もできる。)
7位の街板橋では、ただ来て終わりではなく“あるもの”を見たいと思ってしばらく歩きまわった。そして見つけることが出来た。それがこちら。
ランキング形式で街を紹介する「アド街ック天国」という番組で数年前に板橋が特集された。その際に、この“実力派町工場”がランキング7位に輝いていたのである。(アド街ック天国番組サイト)
7位が町工場ってどんなランキングだ、という感じがしなくもないのがこの番組の魅力だが、それはさておき、この景色が言わば7位中の7位である。
「板橋」という街の何もひっかからない自然な感じは、おそらく各道府県における市町村人口の7位を調べれば相似の形が見つかるだろう。
その街にある町工場を想像して頂きたい。どこまでも感情の起伏がおこらない、フラットな景色。もはや侘び寂びの領域に突入しそうなくらい心が穏やかになってくるほどだ。