B級で、しかも7位の食べ物
B級。これもまた、7位の感覚と似たものを感じる。
頂点を極める者たちの本気の勝負とは少し距離をおいたところにある、のほほんとした空間。そんなイメージだろうか。
B級の世界でも賑わいを見せるのがB級グルメだ。各地のB級グルメが競うB-1グランプリも開催されている。
グランプリというからには順位が決まってくるはず。調べてみると、去年開催されたB-1グランプリin厚木にも7位のB級グルメがあった。(B-1グランプリin厚木公式サイト)
それは「黒石つゆやきそば」だ。要するに焼きそばをスープに入れたような食べ物だそうで。
食べてみると、洗練された感じはないが、野生と合理性を併せ持っているように思う。つまり家庭的という意味なのだが。汁に浸かった麺のソース味が珍しく感じられておいしい。
手軽に作れて家庭的。そのせいで完成形がぼんやりしている点で、B級と7位の交差点という形容をしたくなってくる。
7位を決めるのは俺だ
ここまで来ると“7位”から立ち現れてくるオーラが見えるようになってきたと言っても過言ではない気がしてきた。
最後にバーミヤンへ行ってみたい。
「お願い!ランキング」というテレビ番組に、「美食アカデミー」という人気コーナーがある。3人のシェフがその店の人気メニューに点数をつけてランク付けをするというものだ。
中でも去年放送された「バーミヤン編」では、6位が同点で7位が無かったのを覚えている。(お願い!ランキング番組サイト)
これはよくない。どちらかが6位で、どちらかが7位。それを僕の手ではっきりさせたい。
ぶつかり合うのはバーミヤンの代名詞バーミヤンラーメンとこちらも定番メニューの酢豚だ。
両者を口に運び、注意深くどちらが7位っぽいか味わう。7位っぽくないほうが6位ということになる。
もはやこの戦いに「おいしさのポイントが高い方が6位なんじゃないの?」という理屈は通用しない。より7位度が高いのが7位である。
バーミヤンラーメンは、コクのあるスープがおとなしさを感じさせる。非常にぼんやりした味わいが7位っぽい。
酢豚も肉がややぼんやりした食べ応えだったが、野菜がシャクシャクして主張があったのであまり7位っぽくはないかもしれない。
よって7位はバーミヤンラーメンということにしたい。ご理解いただけるだろうか。
めくるめく7位っぽさ
この7位のぼんやりした感じが胸にせまるのはなぜだろう。「刺し身の盛り合わせの購入量7位は岐阜市」と聞くと気持ちがざわつくのはなぜだろう。ものすごい……どうでもよさ!
こうして「マジックナンバー7位」というフックが見つかったことで、また見知らぬ荒野に足を一歩踏み入れてしまった不安に駆られるのであった。腹を据えて、今後も7位に注目したい。