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はっけんの水曜日
 
ナイフとフォークで食べる


けっこう便利

我ながらほどよい焼き加減で焼き上がったサンマを、ナイフとフォークでいただこう。


撮影の都合上、中腰ですみません


小さい骨があるサンマだけれども、ナイフとフォークは意外なほどによく働く。
さすが舶来だ。
やっぱすごいな、欧米は。


まずは中央部分にナイフを
身を開いて
骨にそってナイフを入れて
すすっと骨が外れます

むしろ使いやすいかも

普段僕はサンマを食べる時に箸を使うのだけれど(まあ書くまでもないけれど)、ひょっとするとナイフとフォークの方が食べやすいのではないかと思った。
僕は魚を食べるのはわりと得意な方だと思っているが、こりゃ箸よりも、こと魚を食べるには優れているんじゃないだろうか。


ジューシーでテイスティー

そしてサンマはうまい

この記事の本来のテーマとは離れてしまうが、サンマを外で焼いて食うとたいへんにおいしい。

僕が食べていたら、散歩で通りかかったおじさんが、「ほうサンマですか、いいですね」と話しかけてきた。
「ええ、おいしいですよ」と振り返ると、僕が手にしているナイフとフォークが目に留まったのか、「アッ、アッ」と小さく声を出して後ずさりした。

そんなに驚くことないじゃないか、とは思ったが、たしかに公園でひとりサンマを焼いて、ナイフとフォークで食べているのは、どこの没落貴族だ、と思うかもしれない。


でもうめぇど


シシャモ

ひきつづいてシシャモをナイフとフォークでいただこう。

よくみると残虐

シシャモはサンマよりも小さくて骨も細かいし、しかも子持ちなので、ナイフとフォークではそうとう食べにくいのではないかと思って用意した。


またコンロで焼きます
ひっくりかえして焼きます

シシャモも焼けました

焼き魚というのはどれも似た匂いなんだと思っていたけれども、こういう風に焼比べると微妙に違うのだということを知った。
シシャモの煙は干してあるせいか、すこし微生物っぽい、発酵的な匂いがした。


すいすいっとナイフとフォークで

小さくて扱いにくいと思われたシシャモだが、これまた意外にナイフとフォークでするするっとほぐれてしまう。
「ナイフとフォークでたべると落ち着かないね」なんていうようないい方をされるが、それは間違いではないかと思い始めてきた。


わりとやすやすと
簡単に骨が外れる
しかもとても
食べやすい

非まるかじり派のあなたに

実は焼いている途中で気づいたのだが、普段シシャモは丸ごと食べる。
箸で食べる時はほぐして食べたりしない。
それはたぶん、丸ごと食べた方がおいしいからだ。
でも、シシャモが苦手という人の中には、骨があるからという理由を挙げる人もあろう。
そんな方にはぜひ、ナイフとフォークをおすすめしたい。
これだと骨を外して食べることができる。


さっきのおじさんが遠くからこっちを見てる

こてっちゃん

続いてはこてっちゃんをナイフとフォークでいただくことにしよう。

夏休みの公園があっというまにガード下の飲み屋化

こてっちゃんはかなりブルジョアジーから遠いところにいる食べ物だと思うが、これをナイフとフォークで食べるとどういう気分になるのだろうか。
もしかすると、逆にひもじさを強調する形になるのではないかという心配もある。


猫背だな
小さく切り分けて

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