3年間、何回も往き来する経路が太くなっている。これはGPSの計測誤差によってこうなるのだが、これはかえっておもしろい。
秋葉原を中心に、船橋の自宅から山手線、中央線へと乗り換える行動が主流なのがよくわかる。あと東西線も多く利用しているが、荒川を越えたところで地下に潜るのでそこでログがぷっつりと切れるのもおもしろい(衛星を使って計測しているので地下や建物の中ではログがとれない)。
それにしても、こうやって眺めていると奇妙な感慨にとらわれる。一本一本の軌跡に思い出があるのだ。思うに、自分の移動のログってへたな日記や写真より記憶を喚起するものなんじゃないだろうか。
たとえば、当時付き合っていた女性の家に足繁く通っていた経路が、当時のぼくの思いを表すかのように太く何回も塗りつぶされている。
そして、彼女と別れたあとには、その線はまったく引かれなくなる。
…えーと、なんの話だっけ。ああ、あと、全体的に工場とかジャンクションに行きすぎ。
移動すること自体が目的ってへんなかんじ
さて、なんだかおセンチになってしまったので話を元に戻そう。
今回のコース分けは結果的にとてもそれぞれ個性豊かなものになっていた。石川さん率いる緑チームは後ろ足を描くコース。距離が最も長く、鉄道や大きな通りをまたぐ。
一方、赤チームは距離は短いものの、非常に起伏に富んだものだった。そしてぼくが加わった青チームのコースは、前半と後半で街の性格がまったく異なり、この界隈の街のおもしろさを堪能することとなった。 |