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ちしきの金曜日
 
体長2.5kmの馬の絵を描く

東京ならではなのかもしれない

さて、実は前出の「GPS地上絵を描く楽しさ」でひとつ漏らしているのが

  • 街の中に絵を見つける楽しさ

だ。

石川さん曰く「絵を見つける喜びが全体の半分ぐらい」とのこと。しかしこれがむずかしい。ひじょうにむずかしい。今回、ニフティがある大森周辺を舞台に設定し、ぼくも絵が描けないかと地図とにらめっこしたが、描くことができなかった。前出のブタさんももちろん石川さん設計のもの。

で、今回もけっきょく石川さんが街に馬を発見し、設計した。馬込に馬。馬込に馬だよ。なんとできすぎな。


ぼくが描けなくてうんうんいっているのを尻目に石川さんから送られてきた馬の絵。さすがだ。

街の道筋の中に絵が隠れている、というのは東京ならではだと思う。これがきれいに碁盤の目に整えられた街だとこうはいかない。

 

地上絵描きたいひと大集合


twitterで絵を描きたい方を募集しました

で、地上絵を描く不思議な感じをぜひ味わっていただきたい、と参加者をtwitterで募ったところ、あらびっくり。予想以上の人数が集まった。

GPSで地上絵描こうよ、って呼びかけるといい大人たちが20人以上あつまる。日本はいい国だと思う。


地上絵を描くためにあつまったいい大人たち。石川さんのレクチャーを聞きます。

おのおのいろんなモデルのGPSロガーを持ってる。今回わかったのはiPhoneのGPSでもけっこう描ける、ってこと。


さて、今回の馬は一筆がきで描こうとすると、その道のりはおよそ20kmほど。うーん、ちょっと長い。ブタさんのときはぼくと石川さんふたりで自転車でまわったが、この人数の自転車を確保できない。


道のりはおよそ20kmほどなので3チームにコースを分けた。南東を上にするとちゃんと馬です。大きな地図で表示

しょうがないのでコースを3分割してメンバーをチーム分けした。地図上でコースを色分けしたのをひきつぎ、それぞれ「赤チーム」「青チーム」「緑チーム」となった。さて、どうなるか!


だんだん、街なんだか馬なんだか不思議な感覚になるよ!

ぼくが加わった青チーム。しっぽから顔にかけてを描く!

石川さんが加わった緑チーム。最も距離が長いコースだ。おもに後ろ足を描く!

そして前足から首を描く赤チーム。なんだかこのチームは個性派揃いだった。その濃いメンツを象徴するかのように、このコースは距離は短いものの、高低差が激しい。


道のカーブが馬の背中の丸みに見えてくる!

坂へと続く曲がり角が馬の鼻先に見えてくる!


いわゆる「地図」を読んでいるのか「馬の絵」を見ているのか。そして目の前に広がる街の風景と、遥か上空の衛星の存在感。ほんとふしぎな感覚。

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