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フェティッシュの火曜日
 
座席の埋まり方しらべ

トイレの並び方を研究

さて次は対象を変えて、冒頭でも触れたトイレを見てみようと思う。


6つ並んでおります(イメージ画像っぽくしました)。

駅の男子トイレ。見知らぬ人のすぐ隣にはあまりなりたくないものです。

後から来た人がなるべくみんなから離れた場所を選びたいという力が働く点で、電車の座席の埋まり方と似たようなことになりそうだけど、後で分かるように実際には微妙な違いがあるのだった。


今回は早めにせせらぎをご用意

 

図のみでお送りします

実際にぼくがしたことは何かというと、某駅の男子トイレの席(と呼ぼう)の埋まり方を5分ほどずーっと調べたのだった。なるべく遠くから、手でも洗うふりをしながら。こういうのなんていうんだろう。変態でいいのかな。

しかし人がトイレに入ってるところの写真を撮るわけにはいかないし、見たくもないでしょう。なのでこちらについては図のみで説明します。

空の状態から、まず埋まったのは6番、はしっこだった。(6つの席に左から番号を振りました)


6が埋まる

つづいて1番


端が埋まる

これで両端が埋まって、ここまでは電車の座席とまあ同じだ。やっぱり端っこが安心なのかもしれない。

ここから先はまとめて見てみよう。


トイレのシーケンス

新手のデジタル時計かなにかのようにも見えるが、単なるトイレの利用履歴なので注意してほしい。

ここに働いている主な作用は、「なるべく離れたい」と「はしっこが安心」だと思う。だいたい座席と同じだ。ただ次のような例外もあるのだった。


さあ1番と4番の間に・・、2番が飛び込んだ!(児玉清風に)

1番の人からすれば「6が空いてるじゃん!」といいたくなる状況かと思う。

ただ男子トイレの場合、在席時間は長くても数十秒ほどなので、「ちょっと失礼しますよ」くらいの気持ちで隣に並びやすいのかもしれない。

 

楽譜にしてみる

こっからはまったく脈絡がないのだが、こういう一定の秩序を持ったシーケンスを見ると、音楽に変換したくなってしまう癖がぼくにはある。(以前も「文章で作曲する」という記事を書いた)

今回の場合は、6つの席に左からドレミファソラと割り当てることで自然に楽譜になるだろう。


 


ドとかラばっかりが多い(=はしっこが安心なので)せいでメロディーとしてはつまらないのだけど、不協和音が少ないというのはまあ特徴だと思う。

和音になってるところは、いわば一緒におしっこしてるところだと受け取ってもらって構わない。だれが強制したわけでもないのに、ちゃんとドファラとかのきれいな和音になってるのは、なるべく隣どうしにならないようにという見えない力が働いた結果なのだ。

使ってる間、ドーとかファーとか音のでるトイレがあったら面白いなと思う。自然にこんなふうな和音が聞こえてくるにちがいない。


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