ハマるのか
さあどうだ、俺の顔はタコにハマるのか。
前ページの最後の写真1枚をみていただければ、これ以上の説明はとくにいらないだろう。顔を赤く塗ることで、タコの一部としてイラストに溶け込めるとふんだのだ。
買ってきた水性絵の具、顔にもちゃんと塗れるだろうかと心配していたのだが、塗れる。ものすごくよく塗れる。 「ぺんてる、塗れてる」というコピーを考えたが、「インテル、入ってる」にあまりにも近いからダメだろう。
それにしても、絵の具が乾くと肌がものすごく突っ張るのですぐに撮影を終えてしまいたいのだが、けっこうお客さんが多くて、タイミングがむずかしい。
善良な市民を急な赤ら顔で驚かせてはいけない。入口付近に人がいなくなるのを見計らって、いざ出陣だ!
はてして結果は!?
ちょ、タンマタンマ!
撮った写真をみて、戦慄がはしった。 ぜんぜんダメだ。
おおいに問題あり
顔を赤くすればすっかりタコの一部だろうと考えていたのだが、あまりにも低い完成度に寒気すら感じた。 とりあえず早急に解決すべき問題として、
・眼鏡はずせ ・目、閉じろ ・眉毛をなんとかできないか
の3点が浮上した。
まずはじめの2点はすぐに解決できる。問題は眉毛だ。以前に木曜ライターの小柳さんがやっていた、絆創膏を貼る案を思いついたのだが、あいにく手元にない。 というわけで、眉毛を積極的に活かす方向での解決を目論んだ。
ピンとくるだろうか。 イラストで描くときのタコの口部分のイメージである。
われながら賢明な判断だ。垂れた眉毛が今回ばかりは功を奏した。
海へ来て潮風で絵の具を乾かす。ぼくはタコの一部だから、海をみているのが、やっぱりいちばん落ちつくんだ。