おっす、オラ委員長! 観光地によくある、いわゆる顔ハメ看板であるが、「顔ハメ」としての適当さ・完成度の低さに憤りを感じたことはないだろうか。 顔をハメてみたところで、ぜんぜん絵と一体になれていないときの、あの失望感。世の中は、そんないい加減な顔ハメであふれている。今さらその看板をどうこうできないからには、顔をハメる側の努力によって完成度を高めるしかないではないか。委員長、そう思うの。
(櫻田 智也)
適当な顔ハメ
ここでいう適当な顔ハメとは、
穴の周りに猿の顔が描かれているため、ハメた人間の顔が猿の顔に一致するのではなく、猿の顔の眉間のあたりに人間の顔があるという、顔の二重構造に。
最近の岩手日報の夕刊にたまたま載っていた顔ハメ看板の写真だが、
穴の開け方が乱暴。もともとの絵の存在を無視しすぎていて、顔ハメになっていない。
機関車トーマス風として成り立ってはいるのだが、ナンバープレートの一部が穴により欠けていることで、作成時の無計画さがなんとなくうかがえる。
受け身じゃダメだ
「とりあえずつくって置いてみた」風な顔ハメ看板が世にあふれている現状。しかしながら、ただそれを憂いているだけでは、そこになんの発展もない。
能動的かつ積極的に、顔ハメ看板の完成度を高めることが必要ではないだろうか。