ようやく料理っぽい話になってきました
もしかしてダッチオーブンは錆びていても超便利な調理器具なんじゃないのか。半分期待、半分やけくそで家にあった色々なものをアルミに包んで入れてみた。
そして焼き芋の時と同じく、弱火で焼く。途中で中からジュウジュウ聞こえ始め、なんとなく部屋中ににんにくとリンゴの香りが漂い始めた頃、そろりと蓋を上げてみた。
すると・・
まず取り出したリンゴがうまい具合にくたくたになっていた。スプーンですくって口に運ぶとシャクシャクしたリンゴの歯ごたえを残しつつ甘みと香りがぎゅっと凝縮されていてびっくりするほどうまいじゃないか。なんだこれ。
そして・・
ダッチオーブンの蓋を開けた瞬間、最初に際立った匂いを放っていたのがやはりこのにんにくだった。アルミホイルをめくると中でシューシュー言っている。あつあつの皮を剥いて口に運ぶと里芋のように舌の上でとろけた。さすがに匂いは少々きついが、気にせずに半分くらい食べてしまった。にんにく、恐ろしい子。
ハズレがない
あまりほめすぎるとウソっぽく聞こえるんじゃないかと弱気に考えてしまうが、実際ここまでびっくりするほどうまくいっている。シメジはどうか。
蓋を上げた状態で、シメジには醤油を一滴垂らしてみた。ジュッといういい音がする、同時に醤油が一瞬で焦げる匂いが香ばしい。ダッチオーブンで焼いた食材は普通にグリルで焼くよりも熱を保持する力が強いように感じた。ずっと熱い、そして旨味が逃げていない。
魚は!魚はどうなんだよ!
無敵だ
魚は水分が少し飛び気味になり、燻製一歩手前の状態だった。おかげで硬くなってはいたが、その分旨味が凝縮され、加えて一緒に焼いたにんにくの香りが乗り移っていて醤油をたらしただけでごちそうに変わった。
ダッチオーブンで焼いたものをつつきながら、たき火の前で僕たちは夜遅くまで語り合った。いやはや、キャンプはこうでなくっちゃいけない(最後の一文はイメージ)。
ダッチオーブンすごい
ダッチオーブンすごい。たぶん普通の圧力釜でやっても同じような結果になったとは思うが、それにしても材料をアルミに包んで弱火で放っておくだけでうまみを引き出せるっていうのはちょっと驚いた。
なにより重い以外に使い道がありそうなのがうれしいです。このまま使い続けてシーズニング失敗した人の道しるべになりたいです。