--ええっと、中川さん。これはどういうわけでこの写真になったんでしょう。
「安藤さんの全力でやってるんだけど空回りしてる感じを表現してみました」
--ああなるほど、心当たりあります
「ほら、足浮いてるでしょう。合成写真みたいに見えますよね」
--ええ
「この感じです。全力でがんばってるんだけど、どうもメインストリームに乗り切れない、そんな感じを表しています」
さすが友人、すごく痛いところをつかれた感じがする。この企画、かなり割り切らないとケンカになりそうだ。
そんな僕の思いをよそに、中川さんの方では写真家魂に火がついたようで。この後も上野駅を中心にさまざまな場所で写真を撮ってもらった。 |