実験2・懐中電灯で何分照らせるか
携帯みたいな電力消費の大きい機器には、使い古しの電池では太刀打ちできないことがわかった。それではもっと電気を食わなさそうなもので比べよう。懐中電灯だ。
100均で買った懐中電灯。単三電池2本使用。ついているのはほとんど豆電球みたいな小さい電球だ。これなら微弱な電気でも、光ってくれるはず。
これで4つの電池を比べてみます。
ふたたび・なにもしていない電池
前ページと同じく、なにもしていない電池からスタート。
いざ電池をセットしてスイッチを入れてみると、思いのほかよく光る。使い切ったと思っていた電池も、意外と残っているんだな。
しかし最初こそ意外なパフォーマンスを発揮したものの、1分もするとすぐ息切れ。光がみるみる弱くなってきた。
この電池でどこまで行けるか
どうせなので少し夜道を歩いてみたい。時刻は夜11時過ぎ。まだ営業しているお店は、家から歩くとこんな距離感で並んでいる。
徒歩5分 コンビニ (セブンイレブン) 徒歩8分 コンビニ2 (ファミマ) 徒歩9分 吉野屋 徒歩15分 ファミレス
どこまで行けるか、試してみよう。
終盤、小さくなった明かりはあまりにか細く、消えゆく姿を見るのが切なくなるほどだ。
ひとまず何もしていない電池でも、吉野屋までは行けることがわかった。これで、町中が停電になったうえに家には切れた乾電池しかなく、それなのにどうしても牛丼が食べたい!なんて事態になっても安心していられる。(なお、停電による吉野の営業への影響は考慮しないこととする)
なにもしていない電池:9分
冷やした電池でコンビニへ
つぎは冷やした電池。
キンキンに冷えた電池を取りだして懐中電灯に入れてみると、意外な展開。写真だとちょっとわかりづらいかもしれないが、さっきより明らかに光が弱いのだ。さっきは懐中電灯の先が反射板を含めて全体に明るくなっていたのだが、今回は電球だけが明るい感じ。ろうそくくらいの弱い光だ。
こりゃコンビニまで行けるかどうかだな、と思って歩き始めると、みるみる光は小さくなり始め、コンビニ手前の道で消灯。
前ページでのマンガに対する「あの野郎」発言、ここで撤回するつもりだったが、それも取りやめだ。やっぱり冷やしちゃいけないんじゃないか。町中が停電になったとき冷やした電池しか家にない場合、人間は餓死します。
冷やした電池:4分
温めた電池でハンバーグ
冷やすのがダメなら、温めたものはいい結果を出してくれるのではないか。シンプルに考えればそうだ。
なお、昼まで温めていた電池は液漏れを起こしていたので、別の電池を温め直した。カイロに直接当てないようにして、温めること4時間ほど経過したものだ。
明るい。これは明るい。点灯時の明るさで比べたら、新品の電池とそんなに変わらないくらいだ。そして持ちもいい。前の二つはすぐに暗くなってしまったが、今回は少し持ち歩いたあともあまり明るさが変わらない。これは徒歩15分のファミレスまで行けるかも!
惜しくもファミレス入店までは至らなかったが、目と鼻の先まで来ることができた。町中が停電の時も、乾電池を温めれば、ハンバーグが食べられる!
温めた電池:14分