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フェティッシュの火曜日
 
電池を復活させる3つの方法


 

手のひらに挟んでこすります。30秒程度で効果があるとのこと

こすった電池、そして絶望

最後はこすった電池だ。温度変化とは方向性が違うため、どう転ぶか予想がつかない。「+−を交互に並べてこする」というディテールのもっともらしさ、はたして効果のほどは。


点きませんでした

点かない!

懐中電灯で初めて、点かなかった。正確に言うと、一瞬だけピカッとしたのだけど、すぐに真っ暗になった。それ以降は電池を抜き差ししてみたり、スイッチをカチカチやったりしてみても、全然反応なし。電球が切れたのかと思って、新品の電池を取りに帰ったほどだ。でも切れてなかった。


だんまりを決め込む懐中電灯

こすった電池:0分

 

 

冷やすな、温めろ

ということで、結果は下のグラフの通り。


 

2回目の実験で、やっとそれっぽいデータが出た(こすった電池がちょっとあやしいけど)。結果によると、「電池は温めると復活する」「冷やすのは逆効果」だ。

そういえば編集部の橋田さんは、電池は冷蔵庫に保管していると言っていた。今回この企画をやるに当たって、背中を押してくれた一言だ。でも今なら言える。橋田さん、今すぐ出した方がいいですよ。

 

 

やっぱり温めたらいいよ

実験によると、温めるのがベスト。せっかくなので裏を取ってみようと、、メーカーのお客様相談室にもきいてみた。

・なくなった電池を、根本的に復活させる方法はない

・使い続けた電池は電圧が下がる。このため、電池残量はまだ残っていても、電圧不足で使えなくなる→なくなったように見える

・一度電池を抜いて休ませ、差し直すと電圧が少し高くなる。→復活したように見える(しかし電池残量が復活するわけではない。)

・電圧は、電池を温めると上がる。冷やすと、下がる

・こすっても電圧は変わらない

なんと、これまで「なくなった」と思っていた電池は、本当はなくなっていなかった。復活したようにみえるのは電池が本当になくなっていないせいだったのだ。さらに僕の解釈を付け加えると、手のひらでこすると電池が復活するといわれているのは、体温や摩擦熱で電池が温められるからだと思う。

文章が長くなったので、実験中に出会った猫の写真をどうぞ

以上のことから、結論はこうだ。

・「本当になくなった」電池を復活させる方法はない

・「なくなったように見える」電池は、温めると持ち直す

ということで、実験で出たデータはおおむね正解。これからは、電池がなくなったら積極的に温めていきましょう!(ただしやり過ぎると液漏れするのでほどほどに)

※この記事の内容は、すべてアルカリ電池についてのものです。携帯やデジカメのバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、温めると劣化するそうなのでご注意を!

 

 

 
 
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