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フェティッシュの火曜日
 
秩父産メープルシロップが舐めたい

樹液はまるで水のよう

こうして会の方が苦労して採取した樹液なのだが、これがなんとサラッサラで“ほぼ水”なのである。

樹液とメープルシロップはイコールではなく、この樹液を40分の1くらいまで煮詰めたものがメープルシロップなのだという。


この透明な液体が採取した樹液。

メープルシロップとなる樹液なのだから、クヌギの樹液みたいなトロっとしたものを想像していたのでびっくりした。



採取した樹液を飲んでみる

さてこの樹液、どんな味がするのかとても気になる。

会長の話だと、樹液の味は木の種類はもちろん、収穫したタイミングでも違うらしい。

今日収穫したものだと、イタヤカエデはすっきりしていて甘さが強く、ヤマモミジは少し苦みがあってコクのある味。シーズン最初に採れる樹液の方が濃い。


樹液の味を確かめる会長。違いがわかる男(樹液の)。

もちろん樹液の種類によって、できるメープルシロップの味も変わってくるのだが、現段階では樹液の収穫量が少ないので、全部混ぜてメープルシロップにしているそうだ。

私もお願いして、本日のおすすめだというイタヤカエデの樹液を少し飲ませてもらったところ、懐かしのポストウォーターを水で薄めたような味がした。運動後にぐびぐび飲みたい感じ。


樹液とは思えないさらっとした喉越し。

ほんのりとした甘み、遠くで感じる渋み。知らずに飲んだらこれがメープルシロップの原料とはわからないだろう。

会長が「ちょっと味のついた水みたいなもの」といわれていたのだが、まさしくその通り。コップ一杯の水に小さじ一のメープルシロップを垂らして飲んでみると、味がイメージできると思う。

試しにヤマモミジの樹液も飲ませてもらったら、イタヤカエデに比べると、より甘味が薄く、気持ち渋みが強いようだ。なるほど確かに樹液の味が違っている。


樹液を集めるお菓子屋さん。原油高の時にあらわれた悪い人みたいとかいわないでください。
 
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