みなさんは旅行先でメガネを無くしたこと、ありませんか?
僕はないです
でもメガネ常用者として、もし出先でメガネが無くなったらどうしたらいいのか。暇なときに考えておくのも一つの備えではないかと思うわけです。メガネに頼って生きているすべての人へ、ちょっとでも力になれたらと思い今回の調査を行いました。
視力の良い人は「へー、そうなんだー」程度の危機感でご覧下さい。
(安藤昌教)
メガネを無くすとどうなるのか
前に記事で書いたことがあるのだが、僕はかつて鉛筆にトーテムポールを彫っていた頃から目が悪くなりはじめた(参考記事)。その後も視力はどんどん低下し、今では両目共に0.2とか0.3あたりを彷徨っている。
こうなってくるとメガネやコンタクトレンズなしで生活することが困難となる。裸眼ではまるで深い霧の中を手探りで歩いているかのような不安感なのだ。
普段は寝ているときにも手の届く場所にメガネを置いているので、起きてすぐ困ることもない。だが仮に、仮にだが、外出先でかけていたメガネが壊れてしまったら、無くなってしまったら、僕はいったいどうなるのだろう。
おそろしいことだ・・
想像するだけでぞっとする。一度バイクを運転している時にコンタクトレンズが片目だけずれたことがあったが、あのとき両目ともいっていたら今ごろ僕はここにいないだろう。そのくらい大切なものなのだ。
今後いかなる場面でメガネを失うことがあるかもしれない。今回はそんなときに無事でいられる可能性を、いくつかの都市で実験しながら検証してみたい。
まずは東京駅
まず初めに東京を代表する駅、東京駅。初めに言っておくが、今回の検証は東京に土地勘のない人がたまたま東京でメガネをなくしたら、という最悪の状況を想定して場所を選んでいる。つまり今後僕に降りかかるかもしれない状況ですね。
田舎から新幹線で東京駅に着いたのだが、駅を出たとたんにメガネを落としてしまった。そんな時、僕は無事でいられるのだろうか。
いざメガネを外して東京の町を歩く。適当に駅を出たら八重洲口という場所だった、知らない。
写真は僕の視界とほぼ同じになるようわざとぼかして撮影している。そう、だいたいこんな感じ。前から来る人の顔も直前にならないと判別できないのだ。果たしてこんな状態でメガネ屋なんて探せるのだろうか。
もう、やめてもいいですか。
まったく進展のないまま駅前をふらふらと歩き回ること5分。
メガネを外して見ると周囲から情報が入ってこなくなる分、自分の内側と向き合うことが多くなる。以下、メモしていた心の声より
・足下が恐いので下を向いて歩く、すると前から人が来るのが見えない ・メガネ屋の看板を探そうにも文字が読めない ・気持ちが悪い ・交番探そう
ギブアップ、企画変更、とメガネを取りだそうとした瞬間だった。「ジジジ・・」どこか聞き覚えのある音が耳に飛び込んできたのだ。
音に引き寄せられるように進むとなんとそこはメガネ屋さんだった。なんだこの奇跡。あまりにできすぎていてやらせっぽいがまったくの偶然だ。手探りで東京駅から200メートルほど離れたメガネ屋にたどりついていたらしい。「ジジジ・・」という音は店頭に設置されたメガネの超音波洗浄機が発する音だった。
感動しながら自分のメガネを洗わせてもらった。僕たちが普段何気なく通り過ぎている日常からも、人によっては大きな感動を得ている場合があるのだ。この世は美しい。
東京駅の評価はいかに
東京駅でメガネを無くした場合、10分くらいさまようとメガネ屋が見つかる(ときもある)ことがわかった。ということで他の駅と比較をするため、この駅に僕なりの評価を下したい。
東京駅でメガネを無くした場合、無事でいられる可能性は
50%
最初の都市ということでやや辛口に評価してみた。実際、逆方向に歩いていたら延々見つからなかったような気もする。無事でいられるかどうか、それは半々というわけだ。
ではぼやぼやした視界のまま、次の場所いってみましょう。