室、最高
火にあたるだけでは我慢ができなくなって休憩所に入る。室内は本当に最高、室ってすばらしい、室、ああ、室ー!とメモを書いた。
「室内とか火とかっていいっすよね」「忘れてたそういうことに気づかされますよね」と小柳くんもいつになくまともな意見を言う。
こうして寒さがおもしろを剥ぎ取り、我々を真面目にさせていく。募金がしたかった。何でもいいから募金とかいいことしたい気持ちだった。
大掛かりなスナックか
休憩所はお酒の匂いのした参加者たちでいっぱいだったが、どうやら隣の大部屋でカラオケ大会が行なわれていたようだ。カラオケを歌って点数が低いと青汁飲まされたりするらしい。
世代の違いなのか、地域性なのかわからないが、ノリと言われる楽しみ方のようなものが違うと思った。違う文化の人たちなのだと思った。
行ったことのない、スナックというものに対する距離と非常に似ていると思った。
そういえばバルーンの周りではみんなバーベキューをして見知らぬ人同士で楽しんでいた。あれは何か違うよね、と横目に見ていた。
学校のイケテナイ人たち。それが私たちだった。 |