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ちしきの金曜日
 
コンタクトレンズはどこに落ちるのか

橋をもとめて

私が求める陸橋は車では渡れないものが多く、
たいてい近くまで来たところで車を降り、その先は歩いて探すことになる。

空が青い。
 たぶんこの先に陸橋があるはずだと、ここで車を停めると、坂の向こうから女学生が大声でノートを読み上げながら降りてきた。何かを暗記しようとしていたのだろう。
「いまどきの女子高生」という言葉からは対極に位置するその姿に、一瞬惚れそうになった。

 小学生の男の子たちは「こんにちはー」と挨拶してくる。

 田舎はいい。

こういう道を曲がると、
唐突に橋が姿をあらわす。

 私が「気になる」と思う橋は、たいてい
「ここに橋があるとは思えない」
というロケーションにあって、それがまたよい。

この橋は意外にも車が通れるものだった。
(カーナビ上ではここは道ではないことになってた)

こういう道の先に…
ポン!とこういうのがある。
じーん。。
(ドラえもんに出てくる感動した時の効果音)
石が「ゴトッ」と言う。


 これはまたすばらしい橋に遭遇した。
 後付けの転落防止柵がとても中途半端で、誰か落ちないかすごく不安になる。

 しかも、歩いて渡ったら足元の石がゴトッと言って揺れた。

 これはすごい。

 安全の基準がタイムスリップしてるというかなんというか。
 高度なSFなんじゃないか?という気さえしてくる。

読めないぐらいきけん。
色褪せるくらいあぶない。
柵が意味ないくらい低いよ。
しかも歩くと「ゴトッ」と言う。
感銘を受けると人数が増えます。

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