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鉛筆をトーテムポールにしよう
それでは鉛筆でトーテムポールを彫る手順をお教えしよう。これはあくまで僕流のやり方なので、他のよりよい方法を知っている方はぜひ教えてください。原則として小中学生が持っている道具だけで作る、というのが条件です。
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刃物の取り扱いには十分気をつけましょう。 |
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まず外装の塗料部分をすべて剥ぎます。この際の注意点として、鉛筆には必ず木目があるのだが、この木目に対して順目にナイフを入れるとよい。うっかり逆目に入れてしまうと鉛筆はあっさり割れるので注意だ。 |
逆目にナイフを入れてしまうとこうなる。 |
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うまく外装を剥ぐことができたら、その勢いで6角の角を丸めてもらいたい。こうしておくと後半で秘技「転がし彫り」ができるので便利なのだ。「転がし彫り」については後で述べるつもりだが、僕が忘れていたら名前の通りなので適当に想像してくれたらいい。 |
これが基本形。 |
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ここからは細かい作業に入るため、ナイフから彫刻刀へと道具を持ち替える。彫刻刀は平刀と切り出しさえあれば基本的に事足りるのだが、三角刀があればなお便利である。 |
カッターナイフでもいいのですが、彫刻刀の方が力が入るのでベター。 |
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まず顔の輪郭を決める。写真のように等分に二つの山を作るべく端部を削る。上の山は帽子、下の山が顔になるのだが、帽子は顔と同じくらい長くした方が「それっぽい」のでお勧めだ。 |
二つのブロックを彫り出して。 |
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顔の輪郭をつける。 |
目鼻立ちは表情を左右するので重要です。 |
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顔っぽくなってくる
切り出しで顔部に凹状に切り込みを入れ、これをもとに鼻と目を彫り進めていく。このとき頬を高く、鼻の下を平らに削いでいくように形成するとよい。最後に口を彫り込んでいくのだが、全体として目と口を小さく、鼻を大きく長く作るとこれまた「それっぽい」。 |
ほら。 |
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セルフタイマーで作業風景を撮っていてわかったのだが、作業中は常に手と顔をこのくらいの近さで維持している。これでは視力が落ちること請け合いだ。慣れてくると一本を彫りあげる時間は短縮するのだが、その分かず彫れるようになるので総作業時間はむしろ増える傾向にある。 |
今やると目と肩がガチガチに凝りますね。 |
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顔を彫り上げたらあとは帽子と体に適当に装飾の線を彫っていくわけだが、このとき鉛筆を床に置いて転がしながら刃を当てていくことで直線的に、かつ効率的に線が彫れる。これを「転がし彫り」と僕は呼んでいる。
あとは同じ要領で鉛筆の長さの限り下へ下へと掘り進んでいく。いくつかの表情の彫刻が一本の鉛筆に含まれているほど完成度は高いとみなす。 |
長男完成。 |
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続いて次男。 |
三男はアラブ人。 |